【第4回】ランダム変数を利用する【mablの使い方】
こんにちは、品質ソリューション特集部です。
前回の記事ではFlowを用いてテストステップのグループ化の方法について説明させていただきました。
前回の記事はこちら↓
今回は、「mablのランダム変数」をご紹介していきたいと思います。
・ランダムな文字を生成する変数の作り方が知りたい
・ランダム変数でmablのテスト作成を効率化する方法が知りたい
という方は、ぜひ参考にしてみてください。
変数の概要
mablにおける変数とはどのようなものでしょうか。
mabl公式ガイドには以下のように記載されております。
変数は、動的な値を必要とするテストシナリオに対処するのに役立ちます。また、テストとの値の受け渡しや複数のテスト間での値の受け渡しにも役立つため、テストが短くなり、トラブルシューティングとメンテナンスも簡単になります。
https://help.mabl.com/docs/adding-variables-ja
このように変数を利用することで、テスト作成が簡単になったりメンテナンス性も高くなるというメリットがあります。
mablの中で変数はいくつかの種類があります。
環境変数 – システム予約変数 (例: app.url、app.username) をはじめとする変数。プラン設定または定義された環境変数のいずれかから値を導き出します。
テスト生成変数 – たとえばinnerTextのようなエレメントプロパティから抽出するなどして、テスト実行中に値が生成される変数。
データ駆動型変数 – mabl DataTableまたは共有変数など、前回のテスト実行のデータソースから値が導き出される変数。
https://help.mabl.com/docs/adding-variables-ja
この中でも、テスト生成変数などのテスト作成を行っている中で変数を取得していくものが一般的に多く使われています。
今回の記事では文字列テンプレートを利用した、ランダム変数についてご紹介致します。
変数の使い方
文字列テンプレートのランダム変数とは
ランダム変数とは、mablがあらかじめ用意している文字列テンプレートを利用して生成した変数のことです。
このテンプレートを使用することで、簡単にランダムな値を生成することができます。
基本的な文字列テンプレートの変数には以下のようなものがあります。
alpha
– 大文字と小文字alphaLower
– 小文字 (a~z)alphaUpper
– 大文字 (A~Z)digit
– 数字 (0~9)alnum
– 英数字 (英字と数字の組み合わせ)
これらのテンプレートを特定の書き方で呼び出すと、それぞれの条件でランダムな値を生成し、それを変数として扱うことができます。
ランダム変数を設定する
それでは、ランダム変数の使い方について確認していきましょう。
ランダム変数を使用するにはmablトレーナー上にある「変数」をクリックします。
そして、右図のように「新しい変数を作成する」を選択します。
そうすると、mablトレーナーが変数の設定という画面に切り替わります。
先ほど紹介したalnum変数を実際にmablで使用するには、「{{文字列テンプレート:桁数}}」といった形式で変数を指定してあげる必要があります。
今回は「{{alnum:5}}」と入力し、ランダムな5桁の英数字を生成してみたいと思います。
すると、現在の値のところに「CKd3H」と値が自動で入力されます。この数値は画面を開き直すたびに変わります。
指定した通りの条件でランダムな文字を生成することができたら、②の欄に任意の変数名を入力し「OK」をクリックして変数として値を保存しましょう。
変数を保存すると、以下の画像のようにmablトレーナー上に変数を生成するステップとして記録されます。
このステップが実行されることでランダム変数が生成されます。
その後、生成された変数を入力したいステップに設定していきましょう。
まず、変数を利用したいステップにマウスオーバーし「編集」アイコンをクリックします。
変数のラジオボタンを選択肢、プルダウンから使用可能な変数を選択できるので、先ほど生成した「random_pass」を選び「OK」をクリックします。
これで、ランダム変数を利用したステップの設定は完了です。
ランダム変数を利用することで様々な値を生成することができ、それらはテストに使用するランダムなデータとしての利用が可能です。
今回ご紹介した文字列テンプレートの変数は代表的なもので、さらに複雑なものもたくさんあります。
また、四則計算のような基本的な数値の演算もサポートされています。
これらの方法については、また別の記事でご紹介しますので楽しみにしていてください。
まとめ
以上、「mablのランダム変数」のご紹介でした。
今回のランダム変数の使用方法は基本的な変数の扱い方と同じなので、そういった点でも活かせる内容になっているのではないかと思います。
mablの機能について少しでも理解を深めていただけたら幸いです。
次回は「mablでの要素の検索」についてご紹介します!
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