Zscaler ZIdentity(ZSlogin)について

こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。

Zscalerの各サービスの管理ポータルがZIdentity(ZSlogin)に統一されました。
今回は、ZIdentity(ZSlogin)についてご紹介します。
※ZSloginはZIdentityに名称が変更されました。

ZIdentity(ZSlogin)は、Zscaler Internet Access(ZIA)、Zscaler Private Access (ZPA)、Zscaler Digital Experience(ZDX)などのZscalerのサービスに対するID管理や認証などを統合して一元管理するサービスです。

これまでは、ZIA、ZPA、ZDXなどのサービス毎に管理ポータルが用意されており、ログイン情報が異なっておりました。管理者アカウントも、それぞれのサービスのポータルサイト上にて管理を行っていました。ZIdentity(ZSlogin)では、単一のアカウント情報のみで、各サービスにアクセスすることが可能となり、管理者アカウントも一元管理となりました。

ZIdentity(ZSlogin)のセットアップ

ここでは、お客様ごとのZIdentity環境の初期セットアップについてみていきます。
Zscalerへテナントの申請が完了すると、指定した宛先に以下のようなメールが送付されてきます。

Registrationをクリックすると以下のような設定画面が表示されますので、こちらでセットアップを行います。

設定内容は以下になります。

  • Organaization Name:会社名など組織の名称を記載します。
  • Initial Domain Name:ZIdentityでは管理ポータルのURLが、xxx.zslogin.netになります。このxxxのサブドメインの部分がInitial Domain Nameで入力した内容になります。お客様のドメイン名等を入力ください。
    ※こちらのドメイン名は一度設定すると、お客様側では変更できないため注意ください。
  • First Name:お客様の名を記載ください。
  • Last Name:お客様の姓を記載ください。
  • Email Adress:お客様のメールアドレスを記載ください。入力後、Verify Email Adressを押すとOTPが入力したメールアドレスに送付されます。送付されたOTPを入力し検証してください。

その後、EUSAの承諾をし、パスワード作成、多要素認証の設定を行ってください。
ZIdentityでは、多要素認証の設定は必須となります。

各種Zscalerサービスの管理

ZIdentityにログインすると以下のようなポータル画面が表示されます。

ZIA、ZPA、ZCC、ZDXなどの各種Zscalerサービスのアイコンが一覧で表示されるので、ここから各サービスの管理画面に移動します。
例えば、ZIAの設定を行いたい場合は、「Zscaler Internet Access」のアイコンをクリックすると、以下のようにZIAの管理ポータルが表示されます。


続いて、Zscalerの管理者アカウントの管理方法についてみていきます。
管理者アカウントの管理は「ZIdentity Administration」から行ないます。

ZIdentityの管理ポータルが表示されるので、Directory > Usersから「Add User」ボタンを押します。

管理者アカウントの作成画面が表示されるので、必要な情報を埋めたのちSaveボタンを押して管理者ユーザーを作成します。

ZIdentity(ZSlogin)への移行

これまで、ZIdentity(ZSlogin)を利用していないユーザーがZIdentity(ZSlogin)を利用するには、各種管理ポータルの移行の設定が必要になります。移行方法については、Zscalerのヘルプを参照ください。

ZIdentity(ZSlogin)へ移行後は、これまでのように各サービスのポータルから管理者の設定変更は実施できないため、ZIdentity Administrationより管理者の追加/削除を行ってください。

【ZIA管理ポータル】
「追加 管理者」ボタンが表示されなくなります。

【ZPA管理ポータル】
「管理者を追加」ボタンを押すと、ZIdentity Administrationへ遷移します。

まとめ

  • ZIdentity(Zslogin)はZscalerの各種サービスのログイン情報、管理者の設定変更を一元管理することができる。
  • ZscalerのポータルはZIdentity(Zslogin)に統一されたので、これまでZIdentity(Zslogin)を利用していないユーザーは、利用するためには移行が必要となる。

今回はZIdentity(Zslogin)についてご紹介しました。