FortigateのHA(active-active構成)での通信分散動作

こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、FortigateのHA(active-active構成)での通信分散動作についてご紹介します。

検証前

構成

FortigateはHA(a-a)構成。Primary、Secondaryは別々の回線(ルータ)と接続。

動作想定

LAN側からの通信は回線A・B両回線を分散して実施される想定だった。

結果

通信は回線Aのみ(Primary機のみ)を使用していた。

確認

Secondary機側のトラフィックログを確認しても通信結果無し。

Secondary機側を回線BではなくPrimary機と同様に回線Aに接続してトラフィックログを確認するとSecondary機からも通信が出力していた。

検証後

構成変更

a-a構成の場合、筐体間で同じWAN側インターフェースを使用して同じ回線に接続している場合には、通信を筐体間で分散する。

ただし、分散する通信内容にルールはある。(icmpは分散されなずに常にPrimaryを使用)

TCPロードバランスはデフォルトでは無効。環境によってはパフォーマンスが悪くなるため検証が必要です。

※両回線使用したい場合には、FG-CE間をたすき掛け接続にする。

参考URL

まとめ

  • Active-Active通信はコンテンツプロセッサ(UTM機能)の負荷分散になる
  • TCPロードバランスはデフォルト無効

今回はFortigateのHA(active-active構成)での通信分散動作についてご紹介しました。