企業向けWiFi6Eのアクセスポイント状況(2022年)
こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、企業向けWiFi6Eのアクセスポイント状況(2022年)についてご紹介します。
【2022/9/5追記】
9/2に6GHz帯が解禁されました。ハードウェアとしてWiFi6Eに対応しているモデルはこれから対応ファームウェアがリリースされ利用できるようになるかと思います。
WiFi6E
WiFi6(802.11ax)に、6GHz帯(5.9~7.1GHzの59チャネル)の周波数を追加した規格です。既存の5GHz帯は気象レーダー回避のDFSで利用しない周波数帯もあるのでチャネル設計しやすくなるかと思います。また、チャネルが増えるためボンディングしての速度アップを実装しやすくなります。
なお、日本国内では電波法でまだ許可されていないため利用できません。
販売する企業向けWiFi6Eアクセスポイント
リリースはされていますがソフトリミットがかけられておりおそらく、電波法で許可されしだいファームアップで対応するものと思われます。
Cisco
Catalystシリーズ
Catalyst 9136がWiFi6Eに対応しています。
Merakiシリーズ
MR57がWiFi6Eに対応しています。
Aruba
AP-635がWiFi6Eに対応しています。
デバイス側の対応
パソコン
最近リリースされているパソコンは、WiFi6E対応品モジュール(インテルAX211等)が搭載されているためアクセスポイント対応しだい使えそうです。
iOS
iPhone13、iPadシリーズは未対応です。
Android
Google Pixel 6は対応してますがキャリアが扱う企業向け製品はこれからになりそうです。
Wifi6E総務省検討会
2022年度中には6GHz帯を利用できるよう進んでいます。
【2022年4月20日追記】
具体的なスケジュールは出てきませんでしたが整備計画が進んでいるようです。
今、Wifi6Eを導入するべきか?
Wifi6Eに対応しているモデルは、ハイエンドのみでロー、ミドルレンジモデルのものはまだ出てきていません。
今後、ロー、ミドルレンジモデルでWifi6E対応モデルも出てくるかと思うので急いでWiFi6Eモデルを導入するメリットがあまりありません。
また、2024年にはWiFi7規格制定予定でチップセットも出てきておりドラフト版で展開される可能性もあります。
まとめ
- WiFi6Eは6GHz(59チャネル)を使えるようになる
- WiFi6E対応アクセスポイントが販売されているが利用は出来ない
- WiFi6Eデバイス側(子機)PCは徐々に対応しているが、スマホ、タブレットは対応が進んでいない
- WiFi6E対応アクセスポイントはハイエンドモデルで高価なためロー、ミドルレンジモデルを待つほうが良い
今回は企業向けWiFi6Eのアクセスポイント状況(2022年)についてご紹介しました。