Webex Calling Native Call Recording機能の紹介

こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、Webex Calling Native Call Recording機能についてご紹介します。

はじめに

2024年6月より、Webex Callingの通話録音モデルにNative Call Recording(Webexネイティブ通話録音)が追加されました。

これまでのWebex Callingの通話録音とWebexネイティブ通話録音について紹介します。

これまでのWebex Callingの通話録音

これまでのWebex Callingの通話録音機能は、Dubber社などサードパーティの通話録音プロバイダーとクラウド接続された方式のみでの機能提供でした。

DubberのライセンスはWxCライセンス(※Workspaceを除く)にバンドルされる無償の「Dubber Go」、有償プランの「Dubber You」、「 Dubber Teams 」、「Dubber Premier 」が提供されております。

Dubber Goでは、Webex Callingユーザに無償提供されていますが、30日の保存制限や他社提供のサービスのため、利用条件に合わないケースがありました。

今回、新しくWebex Callingの標準機能として、無償の通話録音サービスがサポートされました。

Webex Native Call Recordingの主な機能

Webex Native Call Recordingの主な機能は下記となります。

・Webexミーティングと同様にWebexクラウドストレージに音声通話を保存
・通話録音を保存する地域を選択可能 (Webex Calling DCが無い地域を含む)
・管理者による、Control Hubからの録音の一覧表示、ダウンロード、削除
・エンドユーザによる、User Hubからの録音の一覧表示、再生、ダウンロード、削除
・すべての録音モードをサポート(常時オン、停止再開、オンデマンド録音)
・コンプライアンスアナウンスに対応
・ストレージは、1 組織(Control Hub) あたり100GBまで無償提供
・Webex APIを使用した、通話録音データの取得、削除など

Dubberとの機能比較

Webex Callingの通話録音システムとしてよく利用されるDubberとの機能比較表となります。

※比較対象は、Dubber Go・Teamsとします。

機能/特徴Webex Native Call RecordingDubber GoDubber Teams
ライセンス無償無償有償
通話録音の提供方法Webex標準要連携設定要連携設定
保存期間1年間30日間無制限
管理者による録音アクセス・再生
※ユーザ自身のみ
音声AI・文字起こし
コンプライアンス・アナウンス
ユーザ管理Webex Control HubDubber PortalDubber Portal
サポート窓口CiscoDubberDubber

Webex Native Call Recordingのまとめ

Webex Native Call Recordingのまとめ

1.追加コストなしで利用可能
・Webex Callingライセンスに含まれており、追加料金不要で通話録音が利用できる。
・サードパーティの録音サービス導入に比べてコスト効率が高い。

2.ユーザ全体に対してシームレスに展開可能
・Webex Callingの環境内でネイティブに動作し、複雑な統合や設定が不要。
・管理者は、Control Hubで簡単に録音ポリシーを設定可能。

3.最大1年間の録音保存(100GB/組織)
・組織ごとに最大100GBまで録音保存でき、最大1年間保持可能。
・多くの業務用途で十分な保存期間と容量を提供。

4.コンプライアンスアナウンス対応
・録音開始時に自動で録音中の通知を発信でき、法令順守にも配慮。

5.管理者およびユーザーも録音アクセス可能
・管理者で録音データの再生・管理ができる。
・ユーザもWebexアプリやUser Hubから録音を再生・管理可能。(別途管理者にてアクセス許可設定が必要)

6.Cisco プラットフォーム上で完結
・CiscoのWebexシステム内で完結できるため、セキュリティ・サポート面での一貫性と信頼性がある。

今回はWebex Calling Native Call Recording機能についてご紹介しました。