Cisco AireOS環境で無線接続不可の事象(CSCvu89997)

こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、Cisco AireOS環境で無線接続不可の事象(CSCvu89997)についてご紹介します。

事象

APにクライアントが接続できなくなり、APのログに下記が出力される。

WLCはver8.10.151.0以前。

nssmgrctl | setup_tunnel: tunnel 0 create failed - status 103
/usr/sbin/capwapd: writing to fd 17 failed!: Input/output error
nss_capwapmgr_tunnel_create_common[1752]:ef30f000: tunnel: 0 already created

原因

WLC-AP間のcapwapトンネルが切断されてもWLC側で検知できずクライアントが接続できなくなる不具合。

解決策

暫定策

APのリブートが必要となります。

事象発生時はWLC側では検知できないため、AP側のログを確認する必要があります。

AP側で下記のコマンドを定期的に取得して該当ログを検査

show log

また、シスログサーバに転送してログ検査となります

config ap syslog host global <syslogサーバ IPアドレス>
config ap syslog host specific <APホスト名> <syslogサーバ IPアドレス>

恒久策

修正バージョンを適用します。

  • 修正バージョン
    • 8.10.162.0以降
    • 8.10.171.0以降

まとめ

  • WLCはver8.10.151.0以前で突然クライアントが接続できなくなる事象が発生する
  • ログはWLCに出力されず、APのみに出力される
  • APリブートまたは修正バージョンにアップデートが必要

今回はCisco AireOS環境で無線接続不可の事象(CSCvu89997)についてご紹介しました。