CUCM 11.5のバージョンアップ計画はお済みですか?

こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、CUCM 11.5のバージョンアップ計画はお済みですか?についてご紹介します。

CUCM 11.5のサポート終了

CUCM(Cisco Unified Communications Manager) 11.5はEnd of Life /TAC-Support Dateが2024 年 5 月 31 日になっています。

CUCMを使い続ける場合は上記までにバージョンアップを実施いただくことを推奨いたします。

バージョンアップ先の検討(CUCM 12.5 or 14)

バージョンアップ先はサポート終了が発表されていないCUCM 12.5 or 14になります。

CUCM 14の方が新しくSU2までリリースされており初期バグも潰されているためCUCM 14を推奨いたします。

CUCM 14

サーバアプライアンス

Cisco Business Edition 6000M (M5) and 6000H (M5)は2028年2月29日でサポート終了となります。

なお、現時点(2023年1月)でBE6M-M5-K9の後継機BE6M-M6-K9は販売予定未定(2023年でリリース予定)のため現時点では互換性(要求スペックを満たす)があるESXiサーバを選択することになります。

ライセンス

ライセンスはFlexライセンス及びスマートライセンスとなります。

オフラインでのLicense reservationも可能ですがオンラインでのスマートライセンス認証を推奨いたします。

電話機

CUCM 12からサポート終了機種もありますが、CUCM14では下記の電話機がサポート終了となっておりリプレースが必要です。

それ以外の機種は流用可能ですが適切なファームウェアの適用が必要です。

  • Cisco Unified SIP Phone 3911, 3951
  • Cisco Unified IP Phone 6911, 6921, 6941, 6945, 6961, 7906G, 7911G, 7931G, 7940G, 7941G, 7960G, 7961G, 8941
  • Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7925G, 7925G-EX, 7926G
  • Cisco Unified IP Conference Station 7935, 7936, 7937G

ESXiバージョン

VMware vSphere ESXi 7.0U1以上が推奨となります。なお、最小ESXi 6.7ですが2023年11月15日にメーカサポート終了となります。

Voice Gateway

ISR 4000シリーズ以前(2900,3900シリーズ)の場合はCatalyst 8000シリーズにリプレースとなります。

また、Catalyst 8000シリーズでBRI/PRI利用時はNetwork Advantageライセンスが必要です。

ISR 4000シリーズはIOS XE 17.3.4a以上が推奨となるためそれ以下の場合はバージョンアップが必要です。

なお、ISR 4000シリーズは2028年11月30日でサポート終了となります。

CUCM 内部証明書の更新

構築時に作成され期限が5年のため、更新していなければDRSがパブリッシャのみしか取得できていない状態になっています。

全体のバックアップを取得するために現在のバージョンで証明書更新をして全体のDRSを取得できるようにしておきます。

バージョンアップ時の空き容量不足

OVAをSmallで作成した場合は、空き容量不足になるためメーカ提供のCOP File等で空き容量を作る必要があります。

CUCM 14互換情報情報まとめ

CUCM以外への移行

複雑なコール処理やCiscoコラボレーションの連携が不要であればWebex Calling等のクラウドPBXへの移行も検討

Webex CallingではCUCMからの移行機能、電話機の流用も可能です。

まとめ

  • CUCM 11.5が2024 年 5 月 31 日でメーカサポート終了となる。
  • CUCMバージョンアップ時は周辺機器もバージョンを合わせる必要があります。
  • CiscoUC統合や複雑なコール処理をしていない場合はクラウドPBXのWebex Callingへのリプレースも検討

なお、当社でCUCMバージョンアップサービスを提供しておりますのでお問い合わせください。

今回はCUCM 11.5のバージョンアップ計画はお済みですか?についてご紹介しました。