HPE InstantOS および ArubaOS 10に存在する複数のセキュリティ脆弱性(CVE-2023-22779~CVE-2023-22786)

こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、HPE InstantOS および ArubaOS 10に存在する複数のセキュリティ脆弱性(CVE-2023-22779~CVE-2023-22786)についてお知らせします。

メーカリリース、対象OS

複数の脆弱性が見つかっています。

Advisory ID: ARUBA-PSA-2023-006
CVE: CVE-2023-22779, CVE-2023-22780, CVE-2023-22781,
CVE-2023-22782, CVE-2023-22783, CVE-2023-22784,
CVE-2023-22785, CVE-2023-22786, CVE-2023-22787,
CVE-2023-22788, CVE-2023-22789, CVE-2023-22790,
CVE-2023-22791

Aruba モビリティコンダクター、モビリティコントローラー、モビリティコントローラーで管理しているAccess Pointは脆弱性の対象外です。

・脆弱性の影響を受けるバージョン

  • Aruba InstantOS 6.4.x: 6.4.4.8-4.2.4.20 以下
  • Aruba InstantOS 6.5.x: 6.5.4.23 以下
  • Aruba InstantOS 8.6.x: 8.6.0.19 以下
  • Aruba InstantOS 8.10.x: 8.10.0.4 以下
  • ArubaOS 10.3.x: 10.3.1.0 以下

既にサポートが終了している製品バージョンにおきましても、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

https://www.arubanetworks.com/assets/alert/ARUBA-PSA-2023-006.txt

クリティカル脆弱性の影響

今回の脆弱性でCriticalレベルのものは下記になります。Highレベル以下のものはメーカページを参照ください。

  • 重要度:Critical
  • CVSSv3スコア:9.8

PAPIプロトコルに存在するバッファオーバーフローの脆弱性
 (CVE-2023-22779, CVE-2023-22780, CVE-2023-22781,CVE-2023-22782, CVE-2023-22783, CVE-2023-22784,CVE-2023-22785, CVE-2023-22786)

PAPI(Aruba Networks AP management protocol)8211/UDP宛に、細工されたパケットを送信することによって、複数の基盤となっているサービスに対して、リモートコード実行が可能となるバッファオーバーフロー脆弱性があります。脆弱性の悪用に成功した場合、基盤となっているオペレーティングシステム上で、特権ユーザーとして任意のコードが実行できるようになります。

対策

修正されたOSにバージョンアップが必要です。

  • Aruba InstantOS 8.10.x: 8.10.0.5 以上
  • Aruba InstantOS 8.11.x: 8.11.0.0 以上
  • ArubaOS 10.4.x: 10.4.0.0 以上

クラスタセキュリティを有効にするワークアラウンド対応があります。

まとめ

  • ArubaOSに複数の脆弱性が出ている
  • Criticalレベルの脆弱性はワークアラウンド対応も可能

今回はHPE InstantOS および ArubaOS 10に存在する複数のセキュリティ脆弱性(CVE-2023-22779~CVE-2023-22786)についてお知らせしました。