HPE ArubaOSに存在する複数のセキュリティ脆弱性(CVE-2022-37897~CVE-2022-37912)

こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、HPE ArubaOSに存在する複数のセキュリティ脆弱性(CVE-2022-37897~CVE-2022-37912)についてお知らせします。

メーカリリース、対象OS

16個の脆弱性が見つかっています。

Advisory ID: ARUBA-PSA-2022-016
CVE: CVE-2022-37897, CVE-2022-37898, CVE-2022-37899,
CVE-2022-37900, CVE-2022-37901, CVE-2022-37902,
CVE-2022-37903, CVE-2022-37904, CVE-2022-37905,
CVE-2022-37906, CVE-2022-37907, CVE-2022-37908,
CVE-2022-37909, CVE-2022-37910, CVE-2022-37911,
CVE-2022-37912

Aruba モビリティコンダクター(旧モビリティマスター)、およびAruba モビリティコントローラーの製品で、
以下のファームウェアバージョンをご利用の場合、本脆弱性の影響を受けます。

・脆弱性の影響を受けるバージョン
 - ArubaOS 6.5.4.x : 6.5.4.22 以下
 - ArubaOS 8.6.x.x : 8.6.0.17 以下
 - ArubaOS 8.7.x.x : 8.7.1.9 以下
 - ArubaOS 10.3.x.x: 10.3.0.0

既にサポートが終了している製品バージョンにおきましても、
本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

クリティカル脆弱性の影響

今回の脆弱性でCriticalレベルのものは下記になります。Highレベル以下のものはメーカページを参照ください。

・重要度:Critical
・CVSSv3スコア:9.8

PAPIプロトコルに存在するコマンドインジェクションの脆弱性
(CVE-2022-37897)

PAPI(Aruba Networks AP management protocol)8211/UDP宛に、細工されたパケットを送信することによって、リモートコード実行が可能となる
コマンドインジェクションの脆弱性があります。
脆弱性の悪用に成功した場合、基盤となっているオペレーティングシステム上で、特権ユーザーとして任意のコードが実行できるようになります。

対策

修正されたOSにバージョンアップが必要です。

 - ArubaOS 6.5.4.x: 6.5.4.23 以上
 - ArubaOS 8.6.x : 8.6.0.18 以上
 - ArubaOS 8.7.x : 8.7.1.10 以上
 - ArubaOS 8.10.x : 8.10.0.0 以上
 - ArubaOS 10.3.x : 10.3.0.1 以上

まとめ

  • ArubaOSに複数の脆弱性が出ている
  • Criticalレベルの脆弱性もあるためバージョンアップ推奨

今回はHPE ArubaOSに存在する複数のセキュリティ脆弱性(CVE-2022-37897~CVE-2022-37912)についてお知らせしました。