Fortigate SSL-VPNヒープ バッファ オーバーフローの脆弱性(CVE-2023-27997)

こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、Fortigate SSL-VPNヒープ バッファ オーバーフローの脆弱性(CVE-2023-27997)についてご紹介します。

脆弱性

FortiOSのSSL-VPN のヒープベースのバッファ オーバーフローの脆弱性により、リモート攻撃者が特別に作成されたリクエストを介して任意のコードまたはコマンドを実行できる可能性があります。

Severity:Critical

CVSSv3:9.2

対象のバージョンは下記となります。

  • FortiOS バージョン 7.2.0 – 7.2.4
  • FortiOS バージョン 7.0.0 – 7.0.11
  • FortiOS バージョン 6.4.0 – 6.4.12
  • FortiOS バージョン 6.0.0 – 6.0.16

【6/14追記】

この脆弱性は限られたケースでの悪用可能性が確認されています。

修正バージョン

下記のバージョンにアップデートをお願いします。

  • FortiOS バージョン 7.2.5 以降
  • FortiOS バージョン 7.0.12 以降
  • FortiOS バージョン 6.4.13 以降
  • FortiOS バージョン 6.2.14 以降
  • FortiOS バージョン 6.0.14 以降

回避策はSSL-VPN無効化となります。

【2023年7月13日追記】

FortiOS バージョン 7.2.5 にはPPPoEインタフェースでのSSL-VPN機能に不具合があります。

922446 SSL VPN service over PPPoE interface does not work as expected if the PPPoE interface is configured with config system

「config system pppoe-interface」ではなく、「config system interface」でPPPoEインタフェースを作成するのがワークアラウンドになります。

config system pppoe-interface
    delete <PPPoE_interface_name>
end

config system interface
    edit <PPPoE_interface_name>
        set mode pppoe
        set username <string>
        set password <password>
    next
end

config vpn ssl settings
    set source-interface <PPPoE_interface_name>
end

まとめ

  • クリティカルのSSL-VPN脆弱性
  • 悪用可能性が確認されている
  • SSL-VPN無効化以外はバージョンアップのみが対応方法となる

今回はFortigate SSL-VPNヒープ バッファ オーバーフローの脆弱性(CVE-2023-27997)についてご紹介しました。