Umbrellaでのクラウドファイアウォール設定

こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回はUmbrellaでのクラウドファイアウォール設定について説明します。
「Secure Internet Gateway (SIG) Essentials」ライセンスで利用できる機能になります。

クラウドファイアウォールはUmbrella CloudとIPSecトンネルを張り全てのアウトバウンド通信を
Umbrella経由にする機能になります。

1.最初にネットワークトンネル設定をします。
「導入」⇒「ネットワークトンネル」から「追加」を選択します。

「トンネル名」、「デバイスタイプ」を選択します。今回はMerakiMXで試します。

「Tunnel ID」、「パスフレーズ」を設定します。

設定したパラメータがコピーできるので、どこかに控えておいてください。

2.次にIPSec機器の設定をします。今回はMerakiMXを使います。
「セキュリティ&SD-WAN」⇒「サイト間VPN」を選択します。

3.タイプは「ハブ」を選択して、Umbrellaと通信するローカルセグメントを選択します。

4.VPNパラメータは下記で設定します。

  • 名前
    • Umbrella
  • IKEバージョン
    • IKEv2
  • IPSecポリシー
    • Umbrella
  • パブリックIP
    • 146.112.112.8
  • リモートID
    • Umbrellaで設定したもの
  • プライベートサブネット
    • 0.0.0.0/0
  • 事前共有シークレット
    • Umbrellaで設定したもの

IPSecポリシーはUmbrella用があるのでそちらを選択します。

日本のIPSecゲートウェイは「146.112.112.8」になります。

https://docs.umbrella.com/umbrella-user-guide/docs/cisco-umbrella-data-centers

Meraki以外の機器を利用するときのIPSecパラメータは下記を参照してください。なお、IKEv2のみサポートです。

https://docs.umbrella.com/umbrella-user-guide/docs/supported-ipsec-parameters

以上の設定でUmbrellaとVPNトンネルが確立されます。

また、注意点としてUmbrella宛のDNS通信はVPN除外をする必要があります。
除外しない場合はクラウドファイアウォール経由となり登録グローバルIPアドレスが異なってしますためDNSポリシーが適用されません。

5.Umbrella管理画面に戻り、「ファイアウォールポリシー」からポリシーを追加します。

6.ファイアウォールポリシーを作成します。

送信元、送信先を指定します。

Umbrella Layer 7 Cloud Firewallオプションライセンスを購入している場合はアプリケーションでの指定も可能です。

その他のオプションに指定があれば設定します。

今回は「ファイアウォールポリシー」の詳細設定を紹介しました。
今後はUmbrellaでアップデートがあったら新規機能についてご紹介します。