HPE InstantOS および ArubaOS 10に存在する複数のセキュリティ脆弱性(CVE-2023-45614, CVE-2023-45615,CVE-2023-45616)

こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、HPE InstantOS および ArubaOS 10に存在する複数のセキュリティ脆弱性(CVE-2023-45614, CVE-2023-45615,CVE-2023-45616)についてお知らせします。

メーカリリース、対象OS

複数の脆弱性が見つかっています。

Advisory ID: ARUBA-PSA-2023-017
CVE: CVE-2023-45614, CVE-2023-45615, CVE-2023-45616,
CVE-2023-45617, CVE-2023-45618, CVE-2023-45619,
CVE-2023-45620, CVE-2023-45621, CVE-2023-45622,
CVE-2023-45623, CVE-2023-45624, CVE-2023-45625,
CVE-2023-45626, CVE-2023-45627

https://www.arubanetworks.com/assets/alert/ARUBA-PSA-2023-017.txt

Aruba モビリティコンダクター、モビリティコントローラー、モビリティコントローラーで管理しているAccess Pointは脆弱性の対象外です。

・脆弱性の影響を受けるバージョン

  • ArubaOS 10.5.x.x: 10.5.0.0 と以下のバージョン
  • ArubaOS 10.4.x.x: 10.4.0.2 と以下のバージョン
  • InstantOS 8.11.x.x: 8.11.1.2 と以下のバージョン
  • InstantOS 8.10.x.x: 8.10.0.8 と以下のバージョン
  • InstantOS 8.6.x.x: 8.6.0.22 と以下のバージョン

既にサポートが終了している製品バージョンにおきましても、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

クリティカル脆弱性の影響

今回の脆弱性でCriticalレベルのものは下記になります。Highレベル以下のものはメーカページを参照ください。

CVE-2023-45614、CVE-2023-45615

  • 重要度:Critical
  • CVSSv3スコア:9.8

CLI サービスの未認証バッファ オーバーフローの脆弱性 PAPI プロトコルによってアクセスされる
(CVE-2023-45614、CVE-2023-45615)

CLIサービスにバッファオーバーフローの脆弱性がありPAPI(Arubaのアクセスポイント管理プロトコル)UDPポート(8211)にこれらの脆弱性の悪用に成功すると特権ユーザーとして任意のコードを実行できるようになります。

CVE-2023-45616

  • 重要度:Critical
  • CVSSv3スコア:9.8

AirWaveクライアントにおける未認証バッファオーバーフローの脆弱性PAPI プロトコルによってアクセスされるサービス
(CVE-2023-45616)

AirWaveクライアントサービスにバッファオーバーフローの脆弱性がありPAPI(Arubaのアクセスポイント管理プロトコル)UDPポート(8211)にこれらの脆弱性の悪用に成功すると特権ユーザーとして任意のコードを実行できるようになります。

対策

修正されたOSにバージョンアップが必要です。

  • ArubaOS 10.5.x.x: 10.5.0.1 以上
  • ArubaOS 10.4.x.x: 10.4.0.3 以上
  • InstantOS 8.11.x.x: 8.11.2.0 以上
  • InstantOS 8.10.x.x: 8.10.0.9 以上
  • InstantOS 8.6.x: 8.6.0.23 以上

クラスタセキュリティを有効にするワークアラウンド対応があります。

まとめ

  • ArubaOSに複数の脆弱性が出ている
  • Criticalレベルの脆弱性はワークアラウンド対応も可能

今回はHPE InstantOS および ArubaOS 10に存在する複数のセキュリティ脆弱性(CVE-2023-45614, CVE-2023-45615,CVE-2023-45616)についてお知らせしました。