Zscaler Internet Access(ZIA)と他社VPN混在環境での設定
こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、Zscaler Client Connector (ZCC)設定手順についてご紹介します。
Zscaler Internet Access(ZIA)と他社VPN混在環境
Zscaler Internet Access(ZIA)のクライアントソフトであるZscaler Client Connector (ZCC)はWeb(Z-Tunnel1.0)や全ての通信(Z-Tunnel2.0)をキャプチャしてZscaler Internet Access(ZIA)に送信します。
VPN環境がZscaler Private Access(ZPA)であればZscaler Client Connector (ZCC)の単一クライアントソフトのため問題ないですが他社VPNソフトの場合は専用の設定が必要です。
Forwarding Profile設定手順
VPN接続時にForwarding Profileでどのアクションを実施するか設定します。
- Tunnel
IP層(L3)でトネリングしてZscalerに転送します - Tunnel with Local Proxy
アプリケーション層(L7)でトネリングしてZscalerに転送します - Enforce Proxy
トネリングせずプロキシ設定を書き換えてZscalerに転送します - None
トネリングもせず何もしません
WindowsのTunnelはルートベースとパケットフィルタベースが選択できます。
macOSはルートベースのみです。
VPN接続がフルトンネルかスプリットトンネルで推奨設定が異なります。
フルトンネルの場合
- Windows
Tunnel with Local Proxy - macOS
Tunnel with Local Proxy - iOS
Tunnel - Android
他社VPN同時実行は未サポート
スプリットトンネルの場合
- Windows
Tunnel with Local Proxyまたは、Tunnel (Packet Filter Based) - macOS
Tunnel with Local Proxy - iOS
Tunnel - Android
他社VPN同時実行は未サポート
他社VPN共有環境では、トンネル(ルートベース)は非推奨です。
App Profile設定手順
他社VPN機器への通信経路をバイパスしなければZIA経由で通信するためApp Profileにバイパス設定をします。
FQDNで設定する場合はタイミングによって別IPアドレスでバイパスされる可能性があるためIPアドレス or セグメントでバイパス設定することが推奨です。
まとめ
- 他社VPN混在環境では専用の設定が必要
今回はZscaler Internet Access(ZIA)と他社VPN混在環境での設定についてご紹介しました。