Cisco Catalystスイッチと他社製アクセスポイントへのPOE給電不可の事例
こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、Cisco Catalystスイッチと他社製アクセスポイントへのPOE給電不可の事例についてご紹介します。
発生事象
CiscoのCatalyst製品「C1000-24P-4G-L」及びバッファロー社の製品を使用した場合に省電力モードとなり無線LANが使用できない(無線電波の出力をしない)事象が発生。
CatalystスイッチのデフォルトPOEネゴシエーション
CatalystスイッチはCDP(Cisco Discovery Protocol)を利用して接続されたアクセスポイント等でPOEネゴシエーションを行います。
Cisco以外のアクセスポイントPOEネゴシエーション
CDPはCiscoアクセスポイントは対応していますが、他社製アクセスポイントは対応していません。
そのため、LLDP(Link Layer Discovery Protocol)を利用してPOEネゴシエーションを実施する必要があります。
LLDPでネゴシエーション出来ない場合はPoE(802.3af)での電力供給となり、最近のWIFI6対応アクセスポイントで必要となるPoE+(802.at)での電力供給されず省電力モードや動作しないなどの事象が発生します。
- PoE(802.3af):最大給電15.4W
- PoE+(802.at):最大給電30.0W
対応方法
CatalystスイッチはデフォルトLLDP無効となっているため有効にします。
lldp run
不要であればCDPを無効にします。
no cdp run
まとめ
- CatalystスイッチはデフォルトLLDPが無効
- CiscoアクセスポイントはCDPでPOEネゴシエーションしているためデフォルトでも問題なし
- 他社製アクセスポイントはLLDPでPOEネゴシエーションしているため追加設定が必要
今回はCisco Catalystスイッチと他社製アクセスポイントへのPOE給電不可の事例についてご紹介しました。