Cisco Firepower(FTD)の管理構成、冗長化について

こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、Cisco Firepower(FTD)の管理構成、冗長化についてご紹介します。

Cisco Firepower(FTD)の管理構成

Cisco Firepower(FTD)の管理構成は3パターンあります。

Firewall Device Manager (FDM)管理

FTDにアクセスしてブラウザベースで管理する構成です。
Cisco Secure Firewall Management Center (FMC)管理と比較して下記の機能が未対応です。

  • ネットワークマップ
  • IPS ルール自動チューニング
  • IPS インパクトフラグ
  • Malware Defense Threat Grid を使った動的解析
  • トランスペアレントファイアウォール
  • クラスタリング

Cisco Secure Firewall Management Center (FMC)管理

複数のFTDデバイスを管理、各ポリシーも共有できます。

Cisco Defense Orchestrator管理

FTD、ASA、Meraki MXに対応したクラウド管理ソリューションです。

2022年前半まではFDM相当の機能提供でしたが、クラウド提供型FMCがCDOの機能に組み込まれFMC機能も利用できるようになりました。

Cisco Firepower(FTD)の冗長化

2種類あります。

また、FTD 7.0よりVPN Load Balancingもサポート開始しています。

Active – Standby構成

オーソドックスな構成です。

  • 全モデルでサポート
  • FMC 管理 / FDM 管理どちらも可
  • 同一モデル同士でペアを組む
  • ASA での Active、Standby と全く同じ仕組み

Cluster構成

複数台を冗長化する構成です。

  • FP4k/9k でのみサポート
  • FMC 管理のみサポート
  • 同一モデル or 同一インスタンスサイズでメンバーを組む
  • ASA での Shared Interface 利用時の Cluster と同じ仕組み

今回は Cisco Firepower(FTD)の管理構成、冗長化についてご紹介しました。