「待機」と「評価期間」は似て非なるもの。活用にあわせて選択しましょう!
こんにちは。Oracle Marketing Cloud (eloqua) 特集 編集部です。
盆休みでも元気にEloqua、触っていきましょう!
前回、前々回と、弊社にご質問いただくことの多い機能についてお話いたしました。
思ったより反響が大きかったので、今回も「過去質問が多かった機能シリーズ」ということでひとつ、キャンペーンの「待機」と「評価期間」の違いとその活用方法について、お話させていただきます。
「待機」と「評価期間」って、どれのこと?
早速ですが、「待機」と「評価期間」と聞いてピンときますでしょうか?
「見たことあるけど、何だっけ?」という方はぜひ、お手元のEloquaで「キャンペーン」を開いてみてください。
[オーケストレーション]タブ > [キャンペーン]からキャンペーンを開き、左側のキャンペーン・ステップにあるのが「待機」です。
また、キャンペーン・ステップの中にある条件分岐タイプのステップ(赤色のアイコン)内にあるものが「評価期間」です。
それぞれどうやって使われるの?
まず「待機」ステップについては皆様察しがつくかと思います。
「このステップにコンタクトが到達してから次のステップに移るまでに待機時間を挟む」ものです。
例えば「1通目のメールを送信した後、2週間後に2通目のメールを送信する」ときなどに利用します。
続いて質問の多い「評価期間」ですが、こちらは分岐条件のステップで利用されます。
例えば、1通目のEメールを送信した後、”そのメール内のURLをクリックした人”にのみ2通目のメールを送信する、下記キャンペーンを作成したとします。
通常キャンペーン・ステップは、そのステップ上にコンタクトが到達した時点で処理を行いますので、ただ下記のキャンペーンを設定しただけでは“1通目のメールを送信した直後にクリック状況を判定”してしまいます。
つまり、メールを受信してから数秒以内にメールを開き、更にその中のURLをクリックした人にしか2通目のメールは送信されないことになります。
では、どうすればよいのでしょうか。
答えは簡単。判定を実施するまでに待機時間を挟めばよいのです。
そこで利用されるのが「評価期間」なのです。
上図のように、評価期間を2週間と設定してください。これにより、このステップに到達してから最大2週間は、Eメールのクリックが行われていなくてもNoの分岐に進むことはありません。
「待機」と「評価期間」の違いについて
「わざわざ評価期間を使わなくても、分岐ステップの前に待機ステップを追加すればいいだけじゃあないか」
……ここまで読んで、そう思った方がほとんどだと思います。
そこでいよいよ今回の本題である「待機」と「評価期間」の違いをご説明します。
まず「待機」ですが、こちらはコンタクトがこのステップに到達してからきっかり設定した期間、待機ステップにとどまってから次のステップへと移動していきます。
例えば、2週間の待機時間を設定した待機ステップに、100人のコンタクトが到達した場合、100人全員が2週間後に次のステップへ移動します。
次に「評価期間」。こちらはコンタクトがこのステップに到達してから、最長どのくらいの期間留まり分岐の評価を行うかを示します。
例えばEメールのクリック状況の設定を
Click at least [1] time(s) within the last [1] 週間
評価期間 [3] 日
と設定した場合は、
- ステップ到達時点で、その日から1週間以内に1度以上クリック済み
→ ステップ到達直後に「Yes」の分岐を通過する - ステップ到達から2日後にクリック
→ ステップ到達から2日後(クリック直後)に「Yes」の分岐を通過する - ステップ到達時点でクリックなし、それ以降もクリックなし
→ 評価期間の3日経過後に「No」の分岐を通過する
というように、それぞれのコンタクトのアクションに応じて随時評価が行われます。
つまり、待機ステップは、セミナーのリマインドメールを送信するなど「特定の日時」に「全員に対して一様に次のアクションを行いたい」場合に利用できます。
また評価期間は、顧客のアクションなど、特定の条件が達成されたことをトリガーとして「コンタクトの状況にあわせて」「リアルタイムに」次の施策に進ませたい場合に利用するなど、目的によっての使い分けを行うことが重要です。
まとめ
- 待機ステップ、評価期間はそれぞれキャンペーン上で利用するもの
- 待機ステップは全員を一括で処理したい場合に有効
- 評価期間はコンタクトのアクションにあわせたリアルタイム処理をしたい場合に有効
いかがでしたか? なかなか便利な機能だったのではないかと思います。
Eloquaには、このように便利だったり細やかな機能がたくさんありますので、ぜひこれからもEloqua製品を愛し、貴社の運用にあわせた活用法を見つけてください!