【19Cアップデート情報】コンタクトとカスタム・オブジェクト・レコードの削除

こんにちは。Eloqua信者です。

Eloquaは年に4回も大きなアップデートの機会があり、機能修正や追加が頻繁に行われています。
アップデートは2月・5月・8月・11月の四半期ごとに行われるため、次回アップデートは今月予定、ということになりますね。

そこで、アップデート情報の中で私が特に気になるものを、2回にわたって勝手にご紹介したいと思います。

今回ご紹介するのは、「Custom Object Record Deletion」です。

CUSTOM OBJECT RECORD DELETIONとは?

皆様、カスタム・オブジェクト、使っていますか?

お問い合わせ内容の保持やイベント・セミナーの申し込み情報の格納など、コンタクトと紐づけてデータを保持することで、さまざまな用途で自由に利用できるカスタム・オブジェクトですが、私は一つだけ不満がありました。
それは、コンタクトを削除しても、それに紐づくカスタム・オブジェクト・レコードが消えてくれないことです。

例えば下図のように、コンタクトに紐づけて顧客の購入履歴を管理しているカスタム・オブジェクトがあるとします。
もちろん、コンタクトが存在する場合は問題なく紐づけて管理できているのですが…

もし何らかの理由でコンタクトが不要になり、削除した場合は、どのコンタクトにも紐づかないただのカスタム・オブジェクト・レコードデータのみが残ることとなり、
残ったデータを消そうと思うと、カスタム・オブジェクト内を検索して見つけたデータを削除する…という面倒な作業が発生してしまいます。
カスタム・オブジェクトが一つならまだしも、複数あった場合には…非常に面倒なことがわかるかと思います。

そこで今回追加される「CUSTOM OBJECT RECORD DELETION」が役に立つ、というわけです。
この機能は、上記のようにコンタクトに紐づいたカスタム・オブジェクト・レコードであれば、コンタクトの削除と同時にレコードの削除を実施してくれるものとなります。

CUSTOM OBJECT RECORD DELETIONの設定方法

この機能を使うための設定は非常に簡単。
カスタム・オブジェクトの詳細画面を開くと、下図の通り「カスタム・オブジェクト・レコードの削除」という項目があるため、こちらにチェックをつけるだけです。
これにより、コンタクトの削除と同時に、コンタクトに紐づくカスタム・オブジェクト・レコードもあわせて削除されるようになります。

※注意※
この機能は2019/8/8現在、デフォルトでは無効となっており、使えません。
この機能を利用したい場合は、Oracleサポート(MOS)に連絡し、「CUSTOM OBJECT RECORD DELETION機能の有効化」を依頼する必要がございます。
もし機能を利用してみたい方で、カスタム・オブジェクトの詳細画面に上記チェックボックスが表示されていなかった場合は、MOSへ連絡することを推奨します。

レコードが全て削除されてしまうのは困る…そんな方へ

ここまでで、CUSTOM OBJECT RECORD DELETIONの設定方法と概要はご理解いただけたかと思います。
今まで手動で削除していた不要データが自動で削除できるのは、非常に便利だと感じたのではないでしょうか?

もし、「この機能は使ってみたいけど、勝手にレコードが削除されるのは怖いな…」と感じた方、ご安心ください。
この機能を有効化しても、前述の「カスタム・オブジェクト・レコードの削除」チェックボックスにチェックをつけない限り、自動的な削除は行われません。

そのため、例えば展示会やセミナーの参加申し込みで、コンタクトに紐づけてステータスを管理している場合などは、コンタクトが存在しない場合は無駄なデータとなってしまうため、自動削除を設定しておく。
逆にお問合せ履歴やテレアポ履歴など、コンタクトが存在しなくても過去情報として残しておきたい場合は、自動削除を設定しないといった使い分けも可能です。

補足

もし、この機能を使ってみたものの、コンタクトを削除してもカスタム・オブジェクト・レコードが消えない場合は、以下の点を確認してみてください。

  • 対象のレコードはコンタクトに紐づいて登録されていたか?
    →カスタム・オブジェクト・レコードの詳細画面を見ると、Mappedという項目があります。
    本機能では、この項目が「Yes」となっている(=コンタクトと紐づいている)レコードのみが削除対象となります。
  • コンタクトの削除タイミングはいつか?
    →本機能でカスタム・オブジェクト・レコードが削除されるまでには多少のタイムラグがあります。
    コンタクト削除直後にレコードを確認しても残っている場合がありますので、その場合は少し時間をおいて確認してみてください。

まとめ

  • カスタム・オブジェクト・レコードが簡単に削除可能に
  • レコードの自動削除 or 従来通りのデータ保持 を運用にあわせて使い分けよう

アップデートでどんどん便利になるEloquaを、ぜひ使いこなしていきましょう!

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