Oracle Database Service for Azure使ってみた!②

 

 こんにちは!Azure Virtual Desktop(AVD)特集 編集部です。
 今回は、AzureとOCI間でのマルチクラウド疎通である「Oracle Database Service for Azure」(以下ODSA) の第2弾になります!
↓ODSA構築手順は前回の内容をご確認ください。
Oracle Database Service for Azure使ってみた!

1.初めに

 今回は、ODSAを使ってDBのメール通知、バックアップリストアを紹介しようと思います。詳しくは以下になります。

・Azure Application Insightsの通知

・ODSAコンソールからDBのバックアップ・リストア

・ODSAコンソールの設定変更

2.全体図

 全体図は以下になります。
 DBのメール通知設定はAzureサービスのApplication Insights、バックアップリストア設定はODSAコンソールから実施します。

3.前提条件

 前提条件は以下になります。

・ODSAコンソールからベースデータベースを作成済みであること。
・通知先のメールアドレスを取得していること。
・Azure Application Insightsサービスの設定権限を付与されていること。

4.Azure Application Insightsの通知


4.1メトリックの確認


①以下、リンクからODSAコンソールにログインします。
https://console.multicloud.oracle.com/azure/home



②ベースデータベースアイコンをクリック、CDBを選択し、中央タブからメトリックをクリックします。






③AzureのApplication Insightサービスに移動し、ODSAで構築したDBが選択されていることを確認してください。



④中央のメトリック名前空間に[oci_database]を選択、メトリックに[CpuUtilization]をクリックし、メトリックが取得できていることを確認してください。
※取得できるメトリックは[oci_database]のみとなります。
 


 
4.2.アクショングループの編集


①左タブからアラートをクリックし、中央タブからアクショングループを選択します。



②ODSAで構築したDB用のアクショングループが自動作成されているので、名前をクリックします。



③概要が表示されるので、中央タブから編集をクリックします。



④デフォルトで監視権限を持つユーザーメールアドレスに通知が飛ぶようになってますが、今回削除して、自分のメールアドレスを入力します。




⑤変更内容を保存します。



4.3.アラートルールの作成


①左タブからアラートを選択、中央タブからアラートルールをクリックします。



②中央タブから作成をクリックします。



③シグナルの選択から「see all signals」をクリックし、「CpuUtilization」を選択します。



④集計の種類項目に最大値、しきい値に「20」を入力し、次へをクリックします。



⑤中央タブからアクショングループの選択をクリック、自動作成されたアクショングループを選択し、次へをクリックします。



⑥アラートルール名に任意の名前を入力し、次へをクリックします。



⑦タグ項目はデフォルトで次へをクリックします。



⑧作成内容を確認し、作成をクリックします。






⑨任意の手順でDBに負荷をかけ、通知が来ることを確認します。




5.ODSAコンソールからDBのバックアップ・リストア


5.1手動バックアップ

①以下リンクからODSAコンソールにログインします。
https://console.multicloud.oracle.com/azure/home






②ベースデータベースアイコンをクリック、PDBを選択し、起動します。








③ホームに戻りベースデータベースアイコンからCDBを選択します。




④左タブからバックアップをクリックし、作成をクリックします。




⑤任意の名前を入力し、OKをクリックします。
※バックアップの作成に40分ほど時間がかかります。



⑥バックアップが作成されたことを確認します。



5.2バックアップのリストア


①作成したバックアップを選択し、中央タブのリストアをクリックします。



②確認画面ではいをクリックします。



③ベースデータベース画面に戻るとステータスが更新中になります。



④ステータスがアクティブになったら完了です。



5.3自動バックアップの有効化


①自動バックアップを有効にする場合は、ホーム画面からベースデータベースアイコンをクリック、対象CDBを選択し、左タブから管理、編集をクリックします。






②自動バックアップの有効化にチェックを入れ、バックアップ保持期間、バックアップスケジューリングを設定しOKをクリックします。



③自動バックアップが設定されたことを確認します。




 
Tips

この章ではODSAコンソールのUI変更手順を紹介します。
デフォルトは英語になっていると思いますので、日本語にする場合は本章を使用してください。

言語の変更


①ODSAコンソールの上部歯車アイコンをクリックします。




②左タブから言語をクリックし、言語選択タブから言語を変更することができます。



 
6.おわりに

 いかがだったでしょうか。ODSAを使用することで、OCIコンソールにログインせずに、DBの監視・メール通知、バックアップリストアができるようになります。Azureの操作感で設定できますので、Azureで構築している方は操作しやすいのではと思います。

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