Cisco WLC AireOSからIOS XEへのリプレース

こんにちは。ネットワークソリューション特集 編集部です。
今回は、Cisco WLC AireOSからIOS XEへのリプレースについてご紹介します。

Cisco WLC AireOS ソフトウェア、ハードウェアのサポート終了日

AireOS対応機種サポートは2027年で終了となります。また、アクセスポイントライセンスも購入できないため拡張不可となります。

ソフトサポート終了日ハードサポート終了日
Cisco 5508 Wireless Controller2019年8月1日2023年7月31日
Cisco 5520 Wireless controller2025年1月31日2027年1月31日
Cisco AireOS Virtual Wireless controller2027年1月31日-

リプレースパターン

アクセスポイントを流用してコントローラのみリプレースを検討した場合は下記の2パターンとなります。

Catalyst 9800 ワイヤレスコントローラへリプレース

ローカルモードや多彩な機能を利用したい場合はCatalyst 9800 ワイヤレスコントローラへリプレースとなります。

アクセスポイントライセンスはDNAライセンスが必要になります。

プラットフォームは物理ハードウェア、仮想ハードウェア、パブリッククラウドに対応しています。

Catalyst 9800 ワイヤレスコントローラ対応アクセスポイント

  • Cisco Catalyst APs: 9130, 9124 (AXD, AXI, and AXE), 9120, 9117, 9115, 9105
  • Cisco Lightweight APs: 1800 (1815, 1830, 1840, and 1852), 2800, 3800, 4800 Series Access Points
  • Outdoor and Industrial APs: 1542, 1560
  • Integrated Access Point on Cisco 1100 ISR
  • Cisco Industrial Wireless 3700 Series Access Points
  • Cisco Catalyst Industrial Wireless 6300 Heavy Duty Series Access Points, Cisco 6300 Series Embedded Services Access Point
  • Sensors: Cisco Aironet 1800s Active Sensor

EWC(内蔵コントローラ) へリプレース

Flexconnect構成でアクセスポイントが100台、2000クライアントまでならEWC(内蔵コントローラ)へリプレースとなります。

Catalyst 9800 ワイヤレスコントローラとは違いアクセスポイントライセンスのDNAライセンスは不要となります。

EWC構成は下記の制限があります。

  • 管理アクセスポイントは同じVLAN必須
  • 管理アクセスポイントが25台以上になった場合はEWC(仮想コントローラ)が動いているアクセスポイントは20クライアントまでの接続となる

EWCベースコントローラ対応アクセスポイント

  • Cisco Catalyst APs: 9130, 9124 (AXD, AXI, and AXE), 9120, 9117, 9115, 9105
  • Cisco Lightweight APs: 1800 (1815, 1830, 1840, and 1852), 2800, 3800, 4800 Series Access Points
  • Cisco Catalyst Industrial Wireless 6300 Heavy Duty Series Access Points

互換性情報

Aironet 1700シリーズはIOS XEではサポート外です。

AireOSからIOS XEへのコンフィグコンバータ

AireOSとIOS XEではコマンド形式が異なり移植作業が必要ですがメーカからコンフィグコンバータがリリースされているのでこちらを活用できます。

まとめ

  • AireOSは2027年までのサポートされているがライセンス購入できないため拡張不可
  • 既存アクセスポイントを流用する際はIOS XEでサポートされているか確認する
  • AireOSからIOS XEへのコンフィグコンバートツールがある

今回はCisco WLC AireOSからIOS XEへのリプレースについてご紹介しました。