【23Bアップデート情報】キャンペーンに機能追加!更に使いやすくなりました!
Eloquaは年に4回も大きなアップデートの機会があり、機能修正や追加が頻繁に行われています。
アップデートは2月・5月・8月・11月の四半期ごとに行われるため、直近では5月に機能追加や改修が行われました。
今回は、2023年5月のアップデートによってリリースされたEloqua 23Bバージョンの中で、私が特に気になった機能をご紹介します! 今回ご紹介するのは、「キャンペーンの機能強化」です。
目次
- これまでの仕様:キャンペーン内でのコンタクト移動とは
- キャンペーン強化①:コンタクトを移動させるとき、ステータスごとに絞り込みができるように
- キャンペーン強化②:単純なEメール・キャンペーンに配信設定が追加
- まとめ
これまでの仕様:キャンペーン内でのコンタクト移動とは
キャンペーンを利用しているとき、思わぬステップにコンタクトが移動してしまったり、ここから先は別のステップに移したいなあと思ったことはありませんか?
キャンペーンでは、各ステップにとどまっているコンタクトがステップ右上に数字で表示されます。 こちらの数字をダブルクリックすると、コンタクトの内訳が表示されますので、対象を選択して「移動」を選ぶことで、即時別のステップに移動させることができます。
最もこの機能をよく使うのは、Eメール・ステップでの移動でしょう。
Eメール・ステップではコンタクトにEメールを送信できますが、送信できなかった人はエラー対象としてずっとこのステップに残り続けることとなってしまいます。
もちろん、この対策としてEloquaでは「ルーティング」という、Eメール送信失敗した人を自動的に別のステップに移動させる機能がございます。 しかし、Eメール送信失敗の原因は実は多岐にわたります。
◆失敗原因例
- 過去同じメールを送信していたため、送信対象から除外された
- バウンスバックでメールを届けることができなかった
- メールの配信解除をしていたため、送信対象から除外された
- マスター除外(ブラックリスト)に入っていたため送信しなかった
ルーティングでは、これら全ての人を一様に別のステップに移動させることとなるため、例えば「バウンスバックの人だけを集めたリストを作りたい」「配信解除した人をリストで確認したい」など、それぞれの原因に特化した対応はできません。
今回のアップデート23B追加された機能では、原因=ステータスによって人を絞り込んでコンタクトを簡単に扱うことができるようになりました。
キャンペーン強化①:コンタクトを移動させるとき、ステータスごとに絞り込みができるように
従来との違いについて
ステップ右上の数字をダブルクリックすると、下図のようなコンタクトの一覧が表示されます。
一覧の下部には「リフレッシュ」「エクスポート」「移動」「削除」の4つのボタンが存在し、一覧のコンタクトを選択した状態でボタンを押すことで、対象をCSV出力したり、別のステップに移動したり、キャンペーン上から削除したりと様々な対応ができます。
また、一覧を右側にスクロールすると、「ステータス」というキャンペーン独自の項目が表示されます。
この項目は、コンタクトの現状を表示するものです。Eメール・ステップでは送信失敗の原因などがよく書かれています。
【従来】
これまでは、全件選択あるいはShift+クリックで対象を選択するしかなく、ステータス別に移動したいときは、全て手動で指定しなければなりませんでした。
【アップデート後】
23B以降、画面の中央上部に「ステータス別のフィルタ」という項目が追加されました。 こちらでは、ステータスの種別によってコンタクトの絞り込みが行えます。
手動ではあるものの、フィルタを選択→すべてのコンタクトの選択→エクスポート/移動/削除ボタンを押下することで、従来できなかったステータス別のデータ操作がしやすくなりました。
ステータスの種類について
Eメール・ステップでは、配信解除やマスター除外を含む様々なフィルタが存在しますが、フィルタの種類はステップによって大きく変わります。
ここでは、主要ステップのフィルタの種類を実際の画像でご紹介します。
・処理ステップ(紫色アイコン類)のプルダウン
・分岐ステップ(赤色アイコン類)のプルダウン
・Eメールステップのプルダウン
利用例
ステータス別にまとめての操作ができるようになったため、たとえば各ステータスの共有リストを用意し、コンタクトをそのステップに移動させることで、「配信解除ステータスをもつコンタクトリスト」や「マスター除外の人リスト」などを作ることが可能です。
あるいは、「過去も送信したEメールだったため再送できなかったコンタクト」や「このEメール・グループからだけ配信解除していたので、他のメールなら送信できる可能性があったコンタクト」など、他のメールだったら送信できる可能性がある人を抽出して、別のメール・ステップに移動させて配信を続けることも可能です。
手動という制限はあるものの、従来よりできること自体は増えているので、小ネタとして覚えておくと役立ちます。
キャンペーン強化②:単純なEメール・キャンペーンに配信設定が追加
これまで、単純なEメール・キャンペーンではマスター除外(ブラックリスト)のコンタクトやメール配信除外済みのコンタクトへのメール送信機能はありませんでした。
そのため、どんなコンタクトであっても必ず送信したい内容のメールは、複雑なキャンペーンで送信するしかありませんでした。
しかし今回のアップデートで、単純なキャンペーンの④Eメール配信の拡張送信オプション内にチェックボックスが追加されました。
これにより、複雑なキャンペーンと同様に単純なキャンペーンからも、普段送信できないコンタクト宛てのメールを送信することができるようになっています。
まとめ
- 2023年5月19日にEloquaアップデートがあり、23Bが公開された
- 複雑なキャンペーンでは、ステップ上のコンタクトをフィルタ条件で絞り込むことができるようになった
- 単純なキャンペーンでは、普段メールを配信できない人に対して強制的に配信する機能が追加された
これらの機能はすでに適用されているので、お持ちのEloquaにログインしてぜひ試してみてください。
もっと機能が知りたい、こういうときはどうするの?など、Eloquaを使っていて出たご相談・お悩みは、お気軽に弊社までお問い合わせください。