メールが開封判定される仕組みについて解説―開封率をより正しく測定するには
Account Engagementで送信したメールは、受信者がそのメールを開封したことを検知することができます。
これによりメールの開封率をレポートとして表示したり、完了アクションのトリガーとしてさらなるアプローチに繋げたりすることも可能になるのですが、その仕組みを把握しておかないと収集されたデータの意味を読み違える可能性があります。
Account Engagementが何をもって顧客がメールを開封したと判定しているのかを一度理解した上で設定を行うことをおすすめします。
目次
HTMLメールの開封判定
HTMLメールには画面上には映らない極小の画像が付与されています。受信者がメールを開封して画像が読み込まれることによって画像URLへのアクセスをトラッキングし、開封判定としています。
受信者の開封操作そのものではなく画像の読み込みで疑似的に判定しているため、Outlook等の画像の自動ダウンロードを抑止する機能が備わっているメールクライアントでは受信者が送信者を信頼してホワイトリスト登録してくれるまで開封判定ができない場合があります。
このため既存顧客への定期的なメールマガジンでは画像を自動ダウンロードするようにしてくれて開封判定ができる可能性が高いですが、新規顧客への初回アプローチでは正確に判定することは難しいかもしれません。
もう一つの方法として、受信者がメール内のリンクをクリックするとリンクのクリック判定だけでなく開封判定も同時に行われます。そのため、画像をダウンロードしていない受信者でもリンクをクリックして貰えれば開封したと判定され、開封時の完了アクションも実行させることができます。
テキストメールの開封判定
テキストメールには画像を付与することができません。このためメールクライアントの機能や設定に関わらず受信者の開封操作だけでは判定されません。
メール内リンクのクリックによって初めて検知することができます。そのため、テキストメール受信者の開封を検知したい場合はメール内に必ずリンクが含まれている必要があります。
メールの開封率を上げるには？
伝えたい内容がメール内で完結していると、受信者は実際にメールを読んでいるのにAccount Engagementで検知できなかったために、開封率が低く出てしまい「反応が悪い」と誤った解釈をしてしまう恐れがあります。
HTML、テキストともにメール内リンクをクリックすれば確実に開封判定されるため、マーケティングメールを作成する際にはなるべく内容に関連したランディングページ等を用意しておきます。興味を持ってメールを読んだ受信者をそのリンクに誘導するような構成にすることをおすすめします。
まとめ
メールの開封判定は技術的な制約があるため、受信者の行動を100%反映できるとは限りません。Account Engagementの挙動をふまえてなるべく開封判定されやすくなるような構成のメールを作成し、以降のマーケティング活動にぜひ役立ててください。
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