フォームとランディングページ公開時の注意点

前回のブログ記事では、フォーム送信者がフォームのプロスペクト一覧に表示されない場合の原因についてお伝えしました。
「それだけならまあ、あくまでPardot運用側が困惑するだけだし……データはちゃんと登録されてるし……」なんて思っていないでしょうか?

実はこの現象、あなたの設定によってはお客様向けの設定にも影響してしまうかもしれないのです。

目次

  1. スコアが正しく動かない! セグメントのフォーム送信者一覧が少なすぎる!
  2. 不都合のみにあらず。ちょっとした応用方法も
  3. まとめ

スコアが正しく動かない! セグメントのフォーム送信者一覧が少なすぎる!

メール送信の対象者をセグメント分けするとき、あるいはプロスペクトにスコア付けをするとき、はたまたオートメーションルールを動かしたいとき等々……「プロスペクトがフォームを送信したか?」を基準に条件付けを行ってはいませんか?

この条件付けにも、アクセスURLの罠が潜んでいます。

下図はオートメーションルールのルール選択画面ですが、条件には以下のように

フォーム(の送信が)正常に完了したか?

ランディングページ(に挿入されたフォームが)正常に完了したか?

をそれぞれ選択できます。
このルールで対象となるものこそ、前回のブログ記事でご紹介した、フォームへのアクセスURLが基準となるのです。

つまり、同じフォームを送信したとしても、アクセスリンクの違いによってどちらのルール付けをしなくてはならないかが変わってきます。

「フォームからの流入は多いはずなのに、スコアが全然上がらない」「フォーム送信者にオートメーションルールでメールを送っているつもりなのに、漏れがある」など、想定と違う動作になっていると感じたら、ぜひこれらの設定も見直してみてください。

不都合のみにあらず。ちょっとした応用方法も

前回の記事から前項までで、この仕様による困った動き方について色々と解説してきました。
実際、はじめてPardotを利用されるお客様からは、この仕様に関する戸惑いの声も聞こえてきています。

しかし、同じフォームを使っていても、アクセス先のリンクによって送信履歴がどこに紐づくかが変わるというのは、考えようによってはなかなか使えるのではないか? と個人的には思っています。

たとえば、同じフォームを「コーポレートサイト」「Web広告」「ダイレクトメールにくっつけるQRコード」で展開するとき、他のマーケティングツールやフォームツールの場合、それぞれに対応するフォームを新しく作成したり、フォームにどこから送信されたかを特定するための隠し項目を持たせたり、URLにパラメータを付けたりして流入元を特定したりします。

Pardotの場合は、一つのフォームを複数のランディングページで公開し、どのランディングページからのプロスペクトかを自動的に判別できるという利点があるので、難しい設定をしなくても簡単に流入元を特定できるのです。

どうでしょう。これはこれでなかなか便利だと思いませんか?

まとめ

  • リンクの違いがルールやスコアの条件にも影響を及ぼすことがある
  • フォームの流入元特定など、使い方によっては便利になることも

Pardotはたまに独特な動きをするので、慣れるまでは戸惑うこともあるかと思います。
しかし、仕様さえ把握していれば、他のツールとは一味違うPardot独自の強みにもなりえます。

ぜひPardotを使いこなして、素晴らしいマーケティングライフを送りましょう!

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