プライベートインスタンスにコンソールから接続してみた

 こんにちは。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)特集 編集部です。


 今回はプライベートサブネットに構築したLinuxサーバに、クラウドシェルサービスを使ってOCIコンソールから接続してみようと思います。クラウドシェルからプライベートサブネットに構築したサーバに接続するには、ホームリージョンに構築するか、リモートピアリングサービスでホームリージョンVCNとサーバを構築したリージョンのVCNを通信できるようにする必要があります。

1章 サーバ構築

 本章ではクラウドシェル接続用の環境を構築します。クラウドシェルはプライベートサブネットにセキュリティリスト、ルートテーブルを構築する必要なく接続が可能になります。
①OCIコンソールの上部からホームリージョンを選択します。


②VCNを構築します。
 ・名前:任意
 ・コンパートメント:任意
 ・IPv4 CIDR blocks:192.168.0.0/16
 ・その他デフォルトで構築


③サブネットを構築します。
 ・名前:任意
 ・コンパートメント:対象コンパートメント
 ・IPv4 CIDR block:192.168.10.0/24
 ・サブネットアクセス:プライベートサブネット
 ・その他デフォルトで構築

④Linuxサーバを構築します。
 ・名前:任意
 ・コンパートメント:対象コンパートメント
 ・イメージとシェイプ:Oracle Linux 8
 ・プライマリネットワーク:構築したVCN
 ・サブネット:構築したプライベートサブネット
 ・SSHキー:任意のフォルダにダウンロードする
 ・その他デフォルトで構築する

2章 クラウドシェル接続

 本章では構築したプライベートサーバにクラウドシェルでコンソール上から接続します。
①画面上部のクラウドシェルを起動します。


②画面内のネットワークをプライベートネットワークに切り替えます。
 ・ネットワーク:パブリックをクリックし、プライベートネットワーク設定に切り替えます。
 ・VCN:構築したVCN
 ・サブネット:構築したプライベートサブネット  

③サーバの秘密鍵をクラウドシェル画面にドラッグアンドドロップし、インポートします。

④インポートした鍵はそのままでは使用できないため権限を変更します。

chmod 600 “鍵名”


⑤下記コマンドで構築したサーバに接続します。
SSH -i “鍵名” opc@”プライベートIP”

3章 最後に

 いかがだったでしょうか。クラウドシェルサービスを使用することで、踏み台サーバを経由せずに接続できました。パブリックサブネットやルートテーブル、セキュリティリストを構築する手順も省けるのでぜひ使ってみてください。


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