OCIのモニタリング機能で、FortiGateの死活監視をしてみた
こんにちは。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)特集 編集部です。
今回は、OCIにデフォルトで備わっているモニタリングサービスを利用して、OCI上に配置したFortiGateの死活監視を行ってみました。
※Fortigateは、Fortinet社が開発したアプリケーション制御、Webフィルタリング、IPS、アンチウイルス、マルウェア防止、VPNなどの高度なセキュリティを提供するアプライアンス製品です。
はじめに
OCIのプラットフォームイメージから作成したインスタンス(通常のLinux、windowsサーバー等)は、「oci_computeagent」でCPU、メモリ使用率に関するメトリックが取得でき、それらを使用して死活監視を行うことができます。
ところが、FortiGateのようなオラクル社のパートナーが公開しているサードパーティ製のイメージから作成したインスタンスは「oci_computeagent」のデータの取得ができません。。
そこで今回は、「oci_computeagent」の代わりに「oci_compute_infrastructure_health」を使ってFortiGateの死活監視を行ってみたいと思います!
アラームの作成
①OCIコンソールから、「≡」>「モニタリング」>「アラーム定義」をクリックします。
②「アラームの作成」をクリックします。
③設定値を入力していきます。
- アラーム名:[任意の名前]
- アラームの重要度:[任意の値(クリティカル/エラー/警告/情報)]
- アラーム本体(オプション):[任意の説明]
- メトリック・ネームスペース:oci_compute_infrastructure_health
- メトリック名:instance_status
- ディメンション名:[インスタンス名]
- 演算子:なし
- トピック:[任意のトピック]
↑アラームの通知先(メールアドレス等)を指定するものになります。事前に作成するか、「トピックの作成」から作成します。(以下画像参照。)
※今回は無効にしていますが、次の設定も可能です。
- REPEAT NOTIFICATION:チェックを入れると、通知間隔[分]を指定してアラーム通知を繰り返し行うことができます。
- 通知の抑制:チェックを入れると、開始/終了日時を指定してアラームを抑制することができます。
すべて入力し終えたら、「アラームの保存」をクリックします。
以上がアラームの作成手順になります。
アラームの説明
今回使用したメトリックは、「oci_compute_infrastructure_health」の「インスタンス・ステータス」というものになります。
「インスタンス・ステータス」は正常時、異常時それぞれの場合には次の値を示します。
【正常時】
インスタンスが正常に起動しているときは「0」の値を示します。
【異常時】
インスタンスが停止すると、「値がない」状態になります。
アラームのトリガールールとして「なし」を設定することで、インスタンスが停止したときにアラームが発動するように設定しています。
テスト
それでは、実際にFortiGateを停止してアラームを起動してみます。
以下のアラームメールが届きました。
最後に
今回は、OCIにデフォルトで備わっているモニタリングサービスを利用して、OCI上に配置したFortiGateの死活監視を行ってみました!
アラームの作成にかかった時間は10分ほどで、とても簡単に設定が行えました。