Cloud Guardを使ってみた
こんにちは。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)特集 編集部です。
昨今、業務が立て込んでおりまして久々の更新となります…。
Oracle Cloud も色々なサービスがリリースされ続けていますので
それらを検証・紹介していこうと思います。
さて、9/15 にOCIで「Cloud Guard」というサービスがリリースされました。
プレスリリース:
https://www.oracle.com/jp/corporate/pressrelease/jp20200915.html
この Cloud Guard は
・OCI上の構成・操作を監視し、セキュリティ上の問題を検出・通知・修正を行うことが可能
・無償で利用可能
とのこと。
無償ですし、早速この「Cloud Guard」を検証してみたいと思います。
日本語の紹介ブログ:
https://blogs.oracle.com/sec/automating-cloud-security-with-security-posture-management-jp
マニュアル:
https://docs.cloud.oracle.com/en-us/iaas/cloud-guard/using/index.htm
※日本語版はまだ無さそうです。
■手順
まずは Cloud Guard の有効化を行います。
OCI Webコンソールの画面から下記のように
「セキュリティ」→「クラウド・ガード」を選択します。
まずはCloud Guardが各リソースをアクセスするためのポリシー設定が必要とのこと。
「ポリシーの作成」をクリックします。
ポリシーが正常に追加されたようです。
「次」をクリックします。
Cloud Guardが監視するコンパートメントなどを選択します。
レポート・リージョン | 「テナントに対して生成された問題を含むすべてのデータをクラウド・ガードがホストするOracle Cloud Infrastructureリージョン」とのことで、Tokyoリージョンを選択します。 |
モニターするコンパートメント | 監視するコンパートメントとのことで、今回は検証用に作成した「blog」というコンパートメントを選択しています。 |
構成ディテクタ・レシピ | 「リソース構成の誤りを検出し、警告するルールのセット」とのことで、1つデフォルトで存在しているものを選択します。 |
アクティビティ・ディテクタ・レシピ | 「ユーザー・アクティビティ・ベースの問題を検出し、警告するルールのセット」とのことで、こちらも1つデフォルトで存在しているものを選択します。 |
設定が行えたようです。
「クラウド・ガードに移動」をクリックします。
■確認
今回、監視対象とした構成は次の通りです。
パブリックサブネットが1つと仮想サーバが1つあり、
インターネットゲートウェイを経由してインターネットに繋がる
いたってシンプルな構成です。
余談ですが、Cloud Guardのアイコンは既に存在するんですね…。
上記の設定をしてから 20分ぐらい待つと下記のように表示されました。
セキュリティ・リスクのスコアが低いですね…55点。
画面左側のメニューの「問題」をクリックすると
右側に検出された問題点が表示されるようです。
リスクレベルが「高」になっている項目をクリックしてみます。
インスタンスがパブリックIPを持っているということで検出されたようです。
※表記が英語ですが、chromeの翻訳でも日本語になりません・・・。
別途google翻訳で 確認したりしています。
ただ、「インスタンスは公開サーバなのでパブリックIPを外せない…」ということにして、
「解決済としてマーク」をクリックします。
※この方法は一時的な解決であり、数時間後に問題が再検知されます。
恒久的に解決する手順は次のブログをご参照ください。
Cloud Guardを使ってみた②
「公開サーバのため」とコメントを入力して
「解決済としてマーク」をクリックします。
数分経過してして、左側の「概要」を見ると
セキュリティスコアが上がっていました、84点です。
■検証
ちょっと試しに オブジェクトストレージのバケットを作成し、
パブリックで公開する設定にしてみます。
(セキュリティ的に好ましくない設定を あえて設定してみます。)
しばらくして「問題」のところを見ると
リスク・レベルが「クリティカル」で検出されました…。
スコアもかなり低くなり、評価は「不可」になりました…25点です。
さすがにこれは良くないな…ということで
オブジェクトストレージを パブリック→プライベートに変更します。
しばらくして問題から項目が消えて
概要のセキュリティ・スコアの点数も上がりました。
ちなみに 解決した項目は 問題の箇所にて
ステータスを「解決済」にすると確認できるようです。
■最後に
Cloud Guard はとても簡単に設定できて、
OCIの設定等のセキュリティ的な問題を検出してもらえました。
今回は検出のみでしたが、問題があったときの通知や対応も
自動化できるみたいですので 次回以降にて掲載しようと思います。