OCIバックアップポリシーをカスタマイズで利用してみた
こんにちは。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)特集 編集部です。
OCIのブートボリューム、ブロックボリュームといったストレージに対し、
バックアップを自動で取得しようとすると、
「ゴールド・シルバー・ブロンズ」の3タイプのポリシーからの選択となります。
※大まかには次のスケジュールで取得されます。
・ゴールド:日次で 0:00頃
・シルバー:週次で 0:00頃
・ブロンズ:月次で 0:00頃
詳細は下記に記載されています。 https://docs.oracle.com/cd/E97706_01/Content/Block/Tasks/schedulingvolumebackups.htm
そのため、上記とは別のタイミングでバックアップを自動取得するには
以前『バックアップの設定をCLI上からしてみた』にて記載した
「OCI-CLI」+「OSやミドルウェアのスケジュール機能」
で実施する必要がありました…。
しかしながら、最近ですが
OCIのWebコンソールから バックアップのポリシーをカスタマイズ可能になった
とのことで、その機能を確認してみます。
※本手順は、ブロックボリュームを作成していますが、
ブートボリュームにも同様の設定が出来ます。
バックアップポリシーの作成
まずは、バックアップポリシーを作成する為、
バックアップポリシーの画面へ移動します。
この画面でも確認出来る通り、
デフォルトでは3タイプ(ゴールド・シルバー・ブロンズ)のみ設定されています。
ではまず、バックアップポリシーを作成していきましょう。
表示された画面より「バックアップ・ポリシーの作成」を選択します。
表示された画面よりバックアップ・ポリシーの「名前」に任意の名前を記載し、
「バックアップ・ポリシーの作成」を選択します。
※今回は「Custom」という名前にします。
次に表示されるスケジュール画面で「スケジュールの作成」を選択します。
今回は、
『毎日1回・1世代のみ保持のバックアップを昼の12:00に取得する』
バックアップを設定します。直下の画像赤枠で囲った各項目を
それぞれ以下の様に設定します。
・スケジュールタイプ「毎日」を選択
・該当日の時間「12:00」を選択
・日での保持時間「1」を記載
・バックアップタイプ「増分」を選択 ※1
・タイムゾーン「リージョナル・データ・センター時間」を選択
※1. 初回バックアップ時に完全バックアップが取得される為、
「増分」を選択しています。
バックアップ・ポリシーの割り当て
では、バックアップを取得したいブロックボリュームに対し、
先程 作成したバックアップ・ポリシーを割り当ててみましょう。
※今回はブロックボリュームを作成しつつバックアップ・ポリシーを割り当てますが、
作成済みのボリュームに割り当てることも可能です。
「ブロックボリューム」の画面へ移動して「ブロック・ボリュームの作成」を
選択します。
ブロックボリュームの作成画面が表示されますので、
直下の画像赤枠で囲った各項目をそれぞれ以下の様に設定します。
・名前「Custom_org」と記載します。
・サイズ(GB)「50G」と記載します。
・バックアップ・ポリシーに先ほど作成した「Custom」を選択します。
以上を選択したら、「ブロックボリュームの作成」を選択します。
ブロックボリュームが作成中の状況です。
ブロックボリュームの作成が完了しました。
スケジュールのみで、まだバックアップが実行されていない状況です。
スケジューリングしたバックアップが実行されました!
いかがでしたでしょうか?
簡単な設定で 任意のタイミングのバックアップを取得できたと思います。
「サーバのOS等の障害」や「重要なデータの消失」を防ぐために
上記の設定も使用しつつ、バックアップを取得しておきましよう。