OCIのエッジ・サービスでDNSゾーンを作ってみた

こんにちは。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)特集 編集部です。

OCIではEメール・WAF(Web Application Firewall)・DNSといった枠組みに捕らわれない
柔軟なサービスとして、Edge Services(以下エッジ・サービス)を展開しています。
随時拡大しているサービスになりますので、詳細に興味のある方は、
下記リンクの公式ドキュメントを参照してみて下さい。https://cloud.oracle.com/ja_JP/edge/documentation


今回は エッジ・サービス DNS管理機能を使って
OCI上に作成したWebサーバをインターネットへ公開してみます。

【前提】
・インターネットに公開できるWebサーバをOCI上に構築しておきます。
・ドメイン取得サービスから、独自のドメイン名を取得しておきます。今回の手順の作成にあたっては、freenomという無料ドメイン取得サービスを利用して予め取得した techvanblogoci.tk という無料のドメインを利用しています。

【作業のながれ】
1.ドメインのDNSゾーン作成
2.ドメインの委任設定
3.公開ページの確認


1.ドメインのDNSゾーン作成


OCIのWebコンソールから、予め取得したドメインのDNSゾーンの作成を行います。

画面左上の「三」をクリックし、表示されるメニューから
「ネットワーキング」⇒「DNSゾーン管理」をクリックします。

まず DNSゾーンを作成する コンパートメントを選択します。
その後、「ゾーンの作成」をクリックします。

「ゾーン名」に取得したドメイン名である
techvanblogoci.tk
を入力し、「送信」をクリックします。

ほとんど待つこともなく、下記の画面が表示されました。

画面の下側を見ると
 ・SOAレコードが1つ
 ・NSレコードが4つ
が登録されていることが分かります。

また、上記に記載されていた NSレコード4つは
後の手順で使用するため、メモしておきます。
 ネームサーバ①:ns1.p68.dns.oraclecloud.net
 ネームサーバ②:ns2.p68.dns.oraclecloud.net
 ネームサーバ③:ns3.p68.dns.oraclecloud.net
 ネームサーバ④:ns4.p68.dns.oraclecloud.net

続いてインターネットに公開するWebサーバの名前解決を行うためのレコードを作成するにあたり、
「レコードの追加」をクリックします。

表示された画面より、
 レコード型:A – IPv4アドレス
 名前:www    ※”www.techvanblogoci.tk”というFQDNでWebサーバを参照することとします
 ADDRESS(アドレス):[接続するWebサーバのIPアドレス、ここでは xxx.xxx.xxx.xxx]
をそれぞれ入力し、
「送信」をクリックします。


TTLの数値を入れるように表示されました…。
一旦「3600」と入力し、再度「送信」をクリックします。


新しくレコードが追加されました。
ただし、追加した内容はまだ登録されていない状態です。


注)登録せずに画面を遷移しようとすると
下記のように確認画面が表示されます。
登録する場合は「取消」をクリックして戻りましょう。


追加したレコードを登録する場合は
「変更の公開」をクリックします。


確認画面が表示されます。
「変更の公開」をクリックします。

元の画面に戻ります。
これでOCI側の登録作業は終了です。

 

 


2.ドメインの委任設定

作成したDNSゾーンがインターネットから接続できるように
レジストラ(今回はfreenom)へドメイン管理を委任する設定を行います。

My Domains メニューから
「Manage Domain」をクリックします。

「Management Tools」をクリックし、
「Nameservers」をクリックします。


「Use Custom nameservers (enter below)」をクリックします。
そして Nameserver1 から Nameserver4 までのテキストボックスに
前の手順でメモしておいた ネームサーバ①~④を それぞれ入力します。

その後、「Change Nameservers」をクリックします。


元の画面に戻りました。



 


3.公開ページの確認

しばらくして、インターネット経由でアクセス出来るPCから下記URL
http://www.techvanblogoci.tk/
を入力すると、無事 Webサーバの画面が表示されました!
※今回はIISの初期画面が表示されるだけのページです。


また、作成したDNSゾーンの情報は
リージョンを アッシュバーンに変えても見えました。
DNSについては グローバルなサービスなんですね。



以上でDNSゾーン作成の作業は終了です。
OCIのDNS機能はDDoS対策も行われているようであり、
自前でDNSサーバを構築するよりもお手軽に構築、
かつ運用コストも低く セキュリティも優れていて いいですね!

ただ、現状ではプライベート環境のDNS管理には使えないようです…。
その際は プライベート環境内に自前でDNSサーバを構築する必要があるようです。