リージョン間のインスタンス移動

こんにちは。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)特集 編集部です。

以前の記事でも紹介しましたが、5月8日に東京リージョンがオープンしました。今までは海外リージョンを利用して検証していましたが、通信速度を考えると東京リージョンを使ったほうが利便性が高いため、今回は海外(phoenix)リージョンで作成したインスタンスを東京リージョンへ移動しましたのでその手順のご紹介をしたいと思います。

インスタンスのリージョン間移動で行う作業は5つになります。

  1. 海外リージョンでカスタムイメージの作成
  2. 海外リージョンでカスタムイメージのエクスポート
  3. 海外リージョンで事前認証済リクエストの作成
  4. 東京リージョンでカスタムイメージのインポート
  5. 東京リージョンでインスタンスの作成

なお、注意事項としまして、リージョン間の移動をするためにはカスタムイメージをエクスポートする必要がありますが、Windowsはエクスポートをすることが出来ません。そのため、移動も不可となります。
※下記はマニュアルの引用です。
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Windowsカスタム・イメージをエクスポートまたはダウンロードすることはできません。
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https://docs.oracle.com/cd/E97706_01/Content/Compute/Tasks/managingcustomimages.htm#To

1.海外リージョンでカスタムイメージ作成

移動したいインスタンスのカスタムイメージを作成します。

2.海外リージョンでカスタムイメージのエクスポート

1で作成したカスタムイメージをエクスポートします。
なお、エクスポート先として今回はオブジェクトストレージのバケットを指定しています。バケットは本作業とは別に作成しています。

3.海外リージョンで事前認証済リクエストの作成

2で作成したエクスポートファイルの事前認証済みリクエストを作成します。

事前認証済みリクエストのURLは後で使いますので忘れずにコピーしておきます。

4.東京リージョンでカスタムイメージのインポート

東京リージョンに移動して先ほどエクスポートしたカスタムイメージをインポートします。

3で取得した事前認証済リクエストを「オブジェクト・ストレージURL」に入力します。

5.東京リージョンでインスタンスの作成

インポートしたカスタムイメージを利用してインスタンスを構築します。

設定内容は割愛しますが、ルート表やセキュリティリストを設定することでpingやsshで通信することが出来ました。

いかがでしたでしょうか。
ブートボリュームは直接リージョン間のコピーをすることは出来ませんが、カスタムイメージの機能を利用することでリージョン間のコピーが可能となります。