Oracle Cloud Infrastructureの課金体系について
こんにちは。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)特集 編集部です。
今回はOCIを利用する際の課金についてご紹介したいと思います。
※本記事は2019/1/29時点での公開情報をもとに記載しています。
※今後変更となる可能性についてご注意ください。
Oracle社が提供しているIaaSとPaaSのサービスの課金はユニバーサルクレジットという仕組みを利用する必要があります。ユニバーサルクレジットでは単一のクレジットプールですべてのIaaSとPaaSのサービスが利用可能となります。OCIはIaaSの中の1サービスとなりますので課金はユニバーサルクレジットを利用することとなります。
ユニバーサルクレジットには支払い形態として3種類の方法があります。
Pay As You Go (従量課金) |
Monthly Flex (プリペイド方式+従量課金) |
Monthly Flex Phasing |
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通常のMonthly Flexに予め追加購入することを想定した契約となっていて、月額クレジット金額を月毎もしくは四半期毎に増やすことが可能になります。
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Monthly Flexをイメージ化すると以下のようになります。
また、調査をしていくなかでいくつか気になった点とその調査結果を下記に記載しますので、参考にしてください。
※Oracleの営業さんにも聞きました!
- Monthly Flexで追加購入した場合の契約期間はどうなりますか?
例えば、4月に1年間分購入して、7月に1万円追加したら、契約期間は当初の4月~3月から、7月~6月に変わりますか?
契約期間は既存契約に合わせるかたちになります。7月から1万/月追加する場合には、7月~3月の1万円×9か月分という追加契約になります。なお、Monthly Flexの契約額を増額することは容易ですが、減額について増額より幾つかの手続きが必要となります。
- 導入初期はPay As You Goで利用して途中からMonthly Flexに変えることはできますか?
出来ません。契約時に支払いモデルを決める必要があり、途中からの変更は原則できません。2019/2/13追記
2/12のOPN限定セミナーにて講師の方がPAYG→Monthly Flexに変更可能と仰っていました。
- Monthly FlexはAWSのリザーブドインスタンスと同じですか?
違います。リザーブドインスタンスはキャパシティの長期利用予約であり、Monthly Flexはクレジットの前払いとなります。例えば、リザーブドインスタンスはインスタンス毎のリソース割り当てを事前に決定し、それに則ったかたちで利用する必要がありますが、Monthly Flexではプリペイドの範囲内であればリソース割り当てを変更することが可能であり、別のOracle Cloudサービスで利用するなど柔軟に利用用途は変更することが可能です。
それでは最後に現在オンプレミスでOracleを利用している方向けのキャンペーン情報を入手しましたのでご紹介させていただきます。
※2019/1/29時点の情報になりますので最新情報はOracle営業にご確認ください。
- Oracle DB SEのクラウド移行
BYOLでライセンスを持ち込むと、通常利用料の72.2%OFFで利用可能
※詳細は下記URLを参照ください。
https://go.oracle.com/LP=79079?elqCampaignld=195384
_ - BYOL to PaaSの並行稼動期間
オンプレミスから移行する際の並行稼動期間ですが、今まではTermライセンスを購入するなどして複数台分のOracleライセンスを用意する必要がありましたが、最長100日間追加購入なしで利用できるとのことです!
いかがでしたでしょうか?
システム維持費に直結する部分となりますので、これからOCIを利用しようと考えている人はぜひとも覚えておいてください!