JSONファイルによるリクエスト
こちらは HULFT Square で JSONファイルを必要とするリクエストを実現可能にする方法について紹介する記事になります。
1.概要
1-1. はじめに
HULFT Squareとは、日本発のiPaaS(クラウド型データ連携プラットフォーム)です。
詳しい特徴や機能については、以下のURLをご参照ください。
公式製品ページ:https://www.hulft.com/service/hulft-square
1-2. 記事の目的
皆様がHULFT Squareを利用する際に、
データをマッピングをしてJSONを作成して、スクリプトエラーとなったことはありませんか?
そのような場合、JSON形式でリクエストを行う必要があるケースがあります。
この記事を読むことで、以下が理解できるようになります。
- 可変長書き込みフォーマットの設定方法
- 可変長書き込みウィザードの設定方法
- JSONファイルを必要とするリクエストの実現方法
1-3. 作業準備
このページ内の作業を開始するために、以下を準備する必要があります。
- フォーマット元にするJSONファイル
- JSON形式に変換するCSVファイル
- 可変長ファイル書き込み処理を含むスクリプト
記事では、以下のスクリプトを利用します。

2. 可変長書き込みフォーマットの設定
この章では、可変長書き込みフォーマットの設定方法を説明します。
2-1. JSON形式とは
JSONとは「JavaScript Object Notation」の略称を指し、「JavaScriptのオブジェクトの書き方を元にしたデータ定義方法」を意味します。タグなどを含まないコンパクトなテキスト形式なので、データ転送の効率が高く、データを高速で通信する必要がある場合にも活用することができます。

上記の例のように、行数が長い場合は改行とインデントを使用します。
2-2. HULFTSquareで可変長書き込みフォーマットを設定する
可変長データをフォーマット形式として扱えるようにするため、可変長書き込みフォーマットを設定していきましょう。
可変長とは、データや要素、領域などの長さ (データ量)や個数が固定されておらず、後から変化させられることを言います。
1.データ形式から新規追加します。

2.可変長→可変長書き込みフォーマット定義 を選択します。

3.任意の名前を入力します。

4.内容を確認して、完了を押下します。

続いて、可変長書き込みウィザードを設定していきます。
3. 可変長書き込みウィザードの設定
3-1. 可変長書き込みウィザード
可変長書き込みウィザードは、ドラッグ&ドロップ操作で入力データから可変長データを生成するために必要なフォーマット定義の作成を行うことができる機能です。
可変長書き込みコンポーネントを用意しましょう。

1.用意したJSONファイルをファイルの参照先に設定し、可変長ファイル書き込み処理の「可変長書き込みウィザードの起動」を押下します。

2.「列」を右クリック→フィールドの追加します。

3.フィールド名を入力し、完了を押下します。

4.「構造定義」を右クリック→グループの追加します。

5.グループ名を入力し、完了を押下します。

6.「構造定義」を右クリック→レコードの追加を押下します。

7.レコード名を入力し、完了を押下します。

8.左側「フィールド」から右側「レコード」へドラッグアンドドロップで繋げば作成完了です。

3-2. mappingの設定
では実際に、以下のCSVファイルをJSON形式にして変換してみましょう。

1.こちらのCSVファイルをCSVファイル読み取りコンポーネントで読み込み、mappingに接続します。

2.入力データに対応した出力データ(スクリプト変数)に接続します。

3.mapping内で複数行文字列定数ロジックを用意します。
文字列書き込み欄にカーソルを合わせると出現する矢印から、スクリプト変数を参照して記述を行います。

JSON形式で以下のように記述します。

4.完成した複数行文字列定数ロジックをフィールドに繋ぎます。

5.JSONファイル完成です。

作成したJSONファイルは、POST処理を実行する際のリクエストファイルとして使用することができます。

このように、JSON形式のファイルを作成してそのファイルを基にリクエストすることができます。
いかがだったでしょうか?
他にも、様々なケースの対処法を紹介していますので、是非目を通してみてください。
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