HULFT Square の イベントログ 詳細情報を減らしてみた
こちらは HULFT Square の イベントログ出力量を減少させる方法について紹介する記事になります。
1.概要
1-1. はじめに
HULFT Squareとは、日本発のiPaaS(クラウド型データ連携プラットフォーム)です。
詳しい特徴や機能については、以下のURLをご参照ください。
公式製品ページ:https://www.hulft.com/service/hulft-square
1-2. 記事の目的
この記事を読むことで、以下が理解できるようになります。
- 詳細情報に表示されるログを減らす意義
- 詳細情報に表示されるログを減らす方法
1-3. 作業準備
このページ内の作業を開始するために、以下を準備する必要があります。
- 繰り返し処理を含むスクリプト
記事では、以下のスクリプトを利用します。

2. HULFT Square イベントログを減らす意義
2-1. 概要
皆様がHULFT Squareを利用する際に、
サーバーエラーによる処理中断が発生したり、
実行ログから情報を見つけられず困惑したことはございませんか?
この章では、詳細情報に表示されるログを減らす意義を説明します。
詳細情報に表示されるログを減らす意義は、大きく次の点に分かれます。
- 負荷軽減
- 表示情報の調整
それぞれの詳細について、以下の項目でご説明します。
2-2. 負荷軽減
規模が大きいスクリプトの実行時等に、画像のようなエラーが発生することがあります。

これは、スクリプトの負荷が高まることにより発生しやすいエラーとなっております。
そのため、出力されるログを減らし、処理の負荷を軽減することで
上記エラーによる処理の中断が減ることが期待できます。
また、ログ出力件数が極めて多い場合はHULFT Squareシステム全体に影響を与えるため、
システム全体の停止や、テクニカルサポートより処理の停止要求を受ける可能性も存在します。
2-3. 表示情報の調整
画像のように、「モニタリング > HULFT Integrate」から、
確認したい実行ログの「詳細」をクリックすると、ログの詳細情報を確認することができます。

ただし、この詳細情報画面に表示されるログの件数は最大1万件であり、
1万件を超過するデータはエクスポートしたファイルに反映されず、
画面上に表示する場合もフィルタを駆使する必要があります。

そのため、出力されるログを減らすことで、
HULFT Integrateログ詳細情報の可読性を向上させることができます。
以上がイベントログ出力を減らす意義となります。
続いて、実際にログ出力を減少させる手順を説明していきます。
3. HULFT Square イベントログを減らす方法
3-1. 作業概要
この章では、詳細情報に表示されるログを減らすため、
スクリプトに変更を実施する手順を説明します。
3-2. 作業手順
1.「1-3. 作業準備」で準備したスクリプトを開きます。

2. 繰り返し処理のコンポーネントのプロパティを開きます。
画像の例では「loop」のプロパティを開きます。

3. 「ログ設定」タブから、「ログ設定を変更する」を有効化し、
「ログを出力する」のチェックを外した上で「完了」をクリックします。


4. 更新したスクリプトを保存します。

お疲れ様でした!
これでログに出力される件数を削減できました。
実際の出力量を比較すると、変更前では93件発生してしたものが、
変更後には23件まで減少しております。


いかがだったでしょうか?
他にも、様々なケースの対処法を紹介していますので、是非目を通してみてください。
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