Eloqua 19Bリリース! アップデートで廃止される3つの機能とは

こんにちは。Oracle Marketing Cloud (eloqua) 特集 編集部です。

常に進化を続けるEloquaは、2月・5月・8月・11月の四半期ごとにアップデートが行われます。
アップデート時のリリース番号は西暦の下二桁とA~Dのアルファベットを組み合わせて命名されます。
例)2017年2月のアップデート:17A、2019年8月のアップデート:19C など

今年2月のアップデート(19A)では、今までランディング・ページ(以下、LP)上のCSSでしか対応できなかったフォームのレスポンシブ対応を、デフォルト機能のみで簡単に作ることができるようになりました。
昨年のアップデートでは既にEメール、LPもレスポンシブ対応がされていますので、運用もずっと楽になったかと思います。

しかし同時に、アップデート前に使われていたEメールおよびLPのエディタ(クラシック・デザイン・エディタ)が廃止されてしまいます。

今回は、廃止の詳細とそれまでのスケジュール、その対策をお伝えします。

クラシック・デザイン・エディタとは?

Eメール、LP、フォームを作成するために元々使われていたエディタで、それぞれ以下のものが該当します。

■Eメール

クラシック・デザイン・エディタ(Eメール)

■LP

クラシック・デザイン・エディタ(LP)

■フォーム

クラシック・デザイン・エディタ(フォーム)

【補足】
Eメール、LPではHTMLで作成するエディタもありましたが、HTMLエディタは廃止対象ではないため、継続して利用可能です。
また、フォームのクラシック・デザイン・エディタに関しては廃止が2020年2月と少し遅れるため、しばらくは継続利用が可能です。

廃止の影響は?

それでは、このクラシック・デザイン・エディタの廃止に伴い、ユーザは何をしなければならないのでしょうか?
まずは、廃止に向けたスケジュールを確認してみましょう。

アップデート月リリース番号アップデート内容
2019年2月19Aレスポンシブ・フォームのリリース完了
2019年5月19Bクラシック・デザイン・エディタ(Eメール/LP)での
新規アセット作成が不可
2019年8月19Cクラシック・デザイン・エディタ(Eメール/LP)で
作成済みのアセット編集が不可
また、クラシック・デザイン・エディタ(フォーム)での
新規アセット作成が不可
2020年2月20Aクラシック・デザイン・エディタ(フォーム)で
作成済みのアセット編集が不可

まず今回のアップデートでは、EメールおよびLPのクラシック・デザイン・エディタでの新規作成ができなくなります。
そのため、今後は必ずレスポンシブ・エディタを利用する必要があります。

次に重要なのが、19C以降は過去のアセット編集ができなくなる点です。
例えばメール配信登録のThanksメールや、公開中のLPなど、これからも継続して利用するアセットを書き換えられなくなるのは困りますね。
※変更がなければ従来通り利用可能です。

どんな対応が必要?

今後新規作成するアセットはレスポンシブ・エディタを利用するとして、過去のアセットはどうすればよいのでしょうか?
ご想像通り、過去のアセットはレスポンシブ・エディタで作成しなおす必要があります。

もちろん、現在利用していないものや変更の可能性のないものは除外できますが、それでも非常に多くのアセットが対象となるのではないでしょうか?
残念ながら現在Eloquaでは、クラシック・デザイン・エディタからレスポンシブ・エディタへ簡単に移行できるツールが存在しないため、一つ一つ手作業で作成しなおさなければなりません。

また、フォームに関しては移行こそまだ必要ではないものの、レスポンシブ・エディタでは出力されるHTMLの作りやクラス名が変わってしまっているため、もしEloquaフォーム用のCSSやJavascriptを適用している場合、それらを作りなおす必要もあります。

過去のアセットが編集できなくなるまでにはまだ時間があるため、計画的に移行することを推奨します。

まとめ

  • 今年2月のアップデートで、全てのアセットがレスポンシブ対応に
  • レスポンシブ・エディタの公開に伴い、クラシック・デザイン・エディタが順次廃止される
  • 過去に作成したアセットは早めにレスポンシブ・エディタで作りなおす必要がある

アセットの移行には時間と人手がかかります。また、CSS、Javascript改修も含めると技術も必要となります。
テクバン株式会社では、アセットの移行から貴社CSS等の改修も含め、代理で設定・適用する運用サポートサービスも行っております。

「移行に時間や人手が割けない!」というお悩みをお持ちの方はぜひご相談ください。

OracleEloqua運用サポートサービス