Power BI の概要

Power BIは、Microsoft社が提供するデータ解析・可視化ツールです。
関連性がなかったデータソースから、まとまりがあるデータを一目でわかるように可視化し、他のユーザーとリアルタイムでデータを共有することができます。それでは、Power BI の概要を見ていきましょう。(バージョン: 2.93.981.0 64-bit )

<目次>

1. Power BI の構成要素

Power BI は、「Power BI Desktop」「Power BI サービス」「Power BI モバイルアプリ」の3つの要素からなります。

  • Power BI Desktop : データに接続し、データの可視化を行うことができる無料のデスクトップアプリケーション。
  • Power BI サービス : Power BI Desktopから発行されたレポートの閲覧や共有を行うオンラインサービス。
  • Power BI モバイルアプリ : Power BI サービスのコンテンツを確認できるスマートフォン用のアプリケーション。

2. Power BI で出来ること

2-1. Power BI Desktop

Power BI Desktopでは、csv、Excel、SQL serverなど様々なデータに接続することで、データの変換、視覚化を行うことができます。 複数の異なるデータ ソースに接続し、それらを組み合わせて結合し可視化することもできます。 データを使用して可視化を行った後、それをレポートとして発行することで次に紹介する”Power BI サービス” で組織内の他のユーザーと共有することができます。

Power BI で使用できるビューは、レポート、データ、モデルの3つがあります。

1.レポート:ビジュアルを作成し、Power BI サービスに発行する

powerBI-レポート

①スライサー:検索機能。視覚化したデータに検索をかけ、絞り込むことができる

例)「関東」で検索をかけると関東地方のみのデータが表示される。

PowerBI-スライサー


②グラフ:データを様々な種類のグラフで可視化することができる

(下の画像はテーブル、折れ線グラフおよび積み上げ縦棒グラフ、積み上げ面グラフ、円グラフ、折れ線グラフ)

PowerBI-レポート


③発行ボタン:Power BI Desktopで作成したレポートをPower BI サービスに発行することができる


2.データ:レポートに関連付けられているデータ モデルで使用されるテーブル、メジャー、その他のデータが表示され、レポートのモデルで最適に使用できるようにデータを変換する

PowerBI-data


3.モデル:データ モデル内のテーブル間のリレーションシップを表示および管理する

PowerBI-relation


 

2-2. Power BI サービス

Power BI サービスでは、Power BI Desktopから発行されたレポートの閲覧や共有を行います。ワークスペースを作成し、レポートを共同作業で進めたり、複数のレポートの一部(タイル)を切り取ってまとめるダッシュボードの作成を行うことができます。また、オンプレミスデータゲートウェイに接続することで、データの更新があった際に自動的にビジュアルを更新することも可能です。


レポートを共有するワークスペースにはアクセス権を設定し、閲覧できるユーザーを限定することができます。データセット自体を共有して、他のユーザーが独自のレポートの基礎として使用できるようにすることも可能です。
Power BI Desktopで作成したレポートは以下のようにPower BI サービスで表示され、アクセス権を持った他のユーザーはダウンロードを行って自分のPCで編集を続けたり、pdfファイルにエクスポートしたりすることができます。

PowerBI-graf

2-3. Power BI モバイルアプリ

Power BI モバイルアプリでは、スマートフォンなどを通じてPower BI DesktopやPower BI サービスで作成したレポートやダッシュボードなどを表示・操作することができます。iOS、Android、および Windows 10 モバイル デバイスなどに対応しています。

いかがだったでしょうか。Power BI の導入方法、詳しい作業の手順は次回以降解説していきます。



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