RESTコンポーネントでWebサービス(SOAP)を実行する

DataSpiderには、SOAPを利用するWebサービスの実行を行うアダプタが用意されております。このアダプタにあるコンポーネントを利用することで容易にWebサービスが実行できる一方、利用できるSOAPのバージョンが1.1までとなっております(バージョン4.2時点での情報です)。

しかし、RESTアダプタを利用することでSOAP バージョン1.2に対しても接続が可能です。今回はこの方法について説明してまいります。この際、以下のURLを参考としました。

RESTアダプタを使ってGaroon SOAP APIを操作する – dstn (appresso.com)

前提

SOAPによる接続の際、接続情報はWSDLに定義されます。WSDL内には送受信するデータの定義、接続先情報などが格納されております。今回はこのうち、接続先情報を取得します。

接続先情報は「soap:addres location=」以降に記載されています。ただし、SOAP 1.2の場合「soap12:addres location=」以降に記載されていることもあります。

51行目が該当

スクリプト内の設定

スクリプトを作成する前に、REST用のグローバルリソースを作成する必要があります。グローバルリソースはREST用のものを利用し、URLの部分には先ほどWSDLより取得したURLのホスト部分を設定します。

次に、実際にSOAPを実行するスクリプトを作成します。まず、SOAPを実行するためのRESTアダプタを用意します。利用するコンポーネントはPOST実行コンポーネントです。

POST実行コンポーネントでは、必須設定として、先ほどのグローバルリソース、ホスト部分以降のURLを記載する必要があります。

次に、リクエスト設定で、データ形式を「XML」にする必要があります。これは、SOAPエンベロープがXML形式で記述されるためです。

また、ヘッダ設定として、リクエストヘッダ名に「Content-Type」、リクエストヘッダ値に「text/xml; charset=UTF-8」を設定する必要があります。

最後にこのアダプタにリクエストデータを設定します。設定方法はRestと同様のため割愛します。

後は、通常のスクリプト同様実行することでWebサービスを実行することが可能です。

このように。RESTアダプタはhttpを経由して行うXMLなどを利用した処理にて汎用的に利用することができます。RESTアダプタを利用した接続方法は様々な応用手段がありますので、ぜひ検討してみてください。


<免責事項>
情報の掲載には注意を払っておりますが、掲載された情報の内容の正確性については一切保証しません。また、当サイトに掲載された情報を利用・使用(閲覧、投稿、外部での再利用など全てを含む)するなどの行為に関連して生じたあらゆる損害等につきましても、理由の如何に関わらず自己責任で行う必要があります。