AIにおけるPoCのキホンとは?

テクバンAI情報部のクロカワです。

このブログでは、企業のAI導入にあたりベースとなる考え方をマジメに、そして少しだけゆる~く、お伝えしていきたいと思います。

前回はAI導入を検討するためのチェックポイントを挙げました。
これらに問題がなければ次の段階としてPoCを検討するケースが多いと思います。今回はPoCの基本的な考え方をお伝えしたいと思います。

 

何事にも「はじめの一歩」がある


先日、ある開発会社様の画像認識のデモンストレーションを拝見する機会がありました。超高速の画像認識の技術を開発されており、デモではカメラの前に立つと顔が捕捉され、整った顔であれば高得点となり、顔面スコアが85点以上になると美形認定なのだといいます。私が試してみたところ、確かに一瞬にして「顔面スコア70点」との表示が出ました。喜ぶべきかどうなのか、そういうものかと妙な納得をしていると、続いて年齢も表示され実年齢とほぼピタリ。ただ、やる人によっては色々なケースがあって、かなり若く判定される人もいたりしてそれはそれで大ウケだったり。
また他の開発会社の方の話によれば「画像認識では女性の年齢が若めに出る傾向があります」というケースもあるとか。もはや相手を察してサバ読みしてるのか。もしや私の顔面スコアも、おまけコミコミの70点だったのかも?

さて話を現実に戻しまして、この顔認識システムを開発する実際の目的は、「社会インフラでの警備に活用する」ことなのだそう。地域の防犯や警備体制の適正化ために開発されているということでした。顔面スコアゲームも基礎データと精度を向上するための取り組みの一環なのですね。
目的は壮大ですが、まず枠組みを作り、精度を上げ、実利用へと向けていくという基本的なステップを一歩ずつ踏んでいるといえます。

企業のAI導入とPoC

PoCとは

まずPoCという言葉の定義についてはご存知の方も多いと思います。簡単にまとめると「Proof of Concept」 の略語で、日本語では「概念実証」「効果検証」等に訳されます。具体的には「実現に向けたテストをする段階」を指し、机上の想定通りにできるのかどうかを判断することがPoCの目的となります。
ちなみに「プロトタイプ」も近い意味であるかのようなイメージがありますが、こちらは実際のサービスや製作物の「原型」を指すものとなり、検証が済んでいて方針が固まっている段階にて製作するものを指す場合が多いです。

なぜおこなうのか

この「PoCから始めよう」とする考え方は近年大幅に増加しています。「自社の事業に合っているか」「投資効果は得られるか」といった事を把握でき、リスクの排除に繋がります。また、特にAIに最初に取り組む場合のステップとしては必須と言えます。「初めての取り組み」「そもそもできるのかできないのか」といったチャレンジ要素があるケースも少なくないからです。
その為、安心してプロジェクトを推進するには、社内やベンダーと相談のうえで評価項目と判定ラインを定めた上でPoCを進めていきます。

PoCは安近短&実証実験で

上記の目的と評価基準のポイントをしっかり抑えれば、実際のPoCの姿は「安・近・短」が理想と言えます。つまり費用は安く、身近なところで、さほど期間をかけず短く実行するのが最善と言えます。安近短は普通は旅行やレジャーを近場で楽しむ世相を表す言葉ですが、PoCの姿もあくまでこうあるのが良いでしょう。
そしてもう一つ、AIの開発担当者やプロジェクトリーダー達からの声として挙がるのが「始めから実証実験であるべき」というものです。つまり擬似的な環境やデータを使うのではなく、できるだけ実際の利用を想定して行うのが良いのです。思わぬ事から障害になるケースも十分考えられる為です。

もしも明日からあなたの仕事をAIが手伝ってくれるとしたら、何をやってもらいますか?

 

企業の中でAIを導入する事例は急速に増えています。できることも身近なものから大規模なものまで様々です。もしも自分の業務を明日からAIが手伝ってくれるとしたら、何をしてもらいますか?「そもそもAIが何ができるかわからない」という人もいると思います。「定常業務や進行管理、やって欲しいことはたくさんある」「もうずっと手伝ってくれる人を採用したいけどそのための時間が取れない」という方もいらっしゃるかもしれません。変えるために何ができるかを想定し、PoCで安全な第一歩を踏み出すのがAI導入への定石といえます。

 

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